言葉

三河島や椎名町が消えたわけ

1962年(昭和37年)5月3日、国鉄(現JR東日本)常磐線の三河島駅構内で「国鉄戦後五大事故」のひとつに数えられる「三河島事故」が発生した。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E6%B2%B3%E5%B3%B6%E4%BA%8B%E6%95%85 死者160名、負傷者296名を出す大…

マクロスF「ライオン」解釈

『マクロスF(フロンティア)』後半の主題歌「ライオン」。ツイッターで歌詞が意味不明と言われていたのを目にしたので、少しばかり解釈を試みてみた。結論から言うと『宇宙的な因果』と対決する『個と個の運命』の歌、あるいは『不可知の因果』対『自由意…

各媒体はMOABを何と呼んだか

米軍がIS相手にMOABを使用した。で、そのMOABを何と呼んでいるか、媒体ごとに微妙に違っているのが面白くてちょいと集めてみた。まず一つザックリ書いとくと「通常兵器」について、やれ「核兵器ではない通常兵器」とか、それ「非核通常兵器」とか…

「エネルギーは手塚治虫由来」伝説

「 energy を エネルギー と書くのは手塚治虫が原点」という伝説がある。 また、今日普通に使っている『エネルギー』という言葉を 日本に紹介したのも手塚氏だという話も聞いたことがあります。 ("燃料"は英語で"エナジー"ですが、手塚氏が医学生を 経験し…

はじめて物語(意味深)

ヒストリーチャンネルで特集放映されていた「まんがはじめて物語」をたまたま視聴。最初期なのでお姉さんがうつみ宮土理で、アニメパートでもあんまり可愛くないのが衝撃的(笑)。また、今から38年前の作品だから、当時の「現代」が既に歴史の一部となって…

キャディラックでもワゴン車

先日、松戸で起きた路線バスに「車」が追突した事故。一部の報道はそれを「ワゴン車が路線バスに衝突」「ワゴン車の男逮捕 松戸のバス衝突」などと伝えていた。 千葉・松戸 ワゴン車が路線バスに衝突、容疑の男を逮捕 TBS News i 2016年3月5日 18時21分 (201…

シューターとスライダー

もう8年も前か。ANAのボーイング機では非常用脱出設備の「すべり台」を「スライド」と表現、JALのエアバス機では「シュート」と表現していたことを取り上げた。 http://d.hatena.ne.jp/UnKnown/20080229#p2 今年、2016年2月23日の新千歳空港におけるJALの…

新作落語「ESD」

「お父っつぁんESDってなんだい?」 「そいつはな、人類が将来の世代にわたり恵み豊かな生活を確保できるよう、気候変動、生物多様性の喪失、資源の枯渇、貧困の拡大等、人類の開発活動に起因する現代社会における様々な問題を、各人が自らの問題として捉…

F-104「最後の有人戦闘機」問題最終報告・補遺

http://d.hatena.ne.jp/UnKnown/20160206 最終報告と言いながら、昨日の今日で追加です。ピクシブ百科事典の「F-104(えふいちまるよん)」について。 http://dic.pixiv.net/a/F-104 「最後」?「究極」? 現在F-104は『究極の有人戦闘機』として知られてい…

F-104「最後の有人戦闘機」問題最終報告

しばらく追ってきた、ロッキードF-104戦闘機のあだ名「最後の有人戦闘機」の件。今日また国会図書館で古い航空雑誌を当たって、ほぼ決着がついたので今回をとりあえず最終報告とします。えー、Wikipediaの「F-104(戦闘機)」の項目には長いこと、「最後の有…

VTOLはビートルかブイトールか

「未完の計画機2」でひとつ気になったのが、VTOLのふりがな。未完の計画機 2 (VTOL機の墓標)作者: 浜田一穂出版社/メーカー: イカロス出版発売日: 2016/01/25メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (3件) を見るこの本、Ospreyを「オス…

ビックカメラ大宮店では変圧器を売っている

先日ちょっとビックカメラ大宮西口そごう店を覗いてみた。昨今の外国人観光客の増加を意識してか、玩具売り場のコーナー表示なども、日本語プラス英語プラス中国語になっている。だが、それがおかしいのだ。「トランスフォーマー」のコーナーに… トランスフ…

松本電鉄社員寮を取り上げた記事ふたつ

私には一年以上の課題となっている「松本電鉄社員寮」の件。 http://d.hatena.ne.jp/UnKnown/20150120 http://d.hatena.ne.jp/UnKnown/20151031 ひと月ほど前の話になるが、ふたつの関連記事にたどり着いた。 近代化遺産を歩く 55.旧松電西松本変電所 松…

「昼間」の対義語は「全天候」

昨日ちょっとA-10サンダーボルトの解説読んでたら、発展型としてA-10N/AWが試験を行ったが不採用に終わった云々書かれていた。N/AW は夜間・全天候の意味だよな…と、そこでフイと記憶が蘇る。 F-86Fセイバーが「昼間戦闘機」と書かれているのをみて、一体ど…

「義理と人情の板挟み」「義理人情を知らない」

「義理」と「人情」は人を板挟みにするもの、つまり二項対立だから、「義理人情を知らない」とはつまりポスト構造主義である。 ・ ・ ・ ……なんてネタを思いついたが『文学部唯野教授』(asin:B00QT9XDHS)にもあったかもしれない(あえて確認しない)。

軍事用語は割といいかげん

F-4EJ改の表紙と特集に惹かれて購入した『Jウイング』誌。J Wings (ジェイウイング) 2016年1月号作者: イカロス出版出版社/メーカー: イカロス出版発売日: 2015/11/21メディア: 雑誌この商品を含むブログを見るファントム特集のみならず、巻頭特集「軍用機…

本当にアメリカ人は知らなかった「コロンブスの卵」

点けっぱなししていたヒストリーチャンネルで『あなたが知らない10の歴史秘話』シーズン3、「#20 エジソンvsテスラ」が始まった。ああ、この前『仮面ライダーゴースト』でやってた対決だな(違う)などと思いながら横目で見ていると、「コロンブスの卵」の…

長野

高知がまだ2回分、愛媛の話もたぶん5回程度あるけど、とりあえず今日仕事で日帰りで行ってきた長野の話。長野駅を出て目的地に向かう道すがら、こんなパン屋を見かけた。 なんとなく古そうな看板だなというだけで撮影したのだが…。 「鮮」の魚偏の「灬」が…

レアと佳作とデラックス

トレーディングカードやそれを源流とするゲームのせいで、「レア」には希少感が感じられなくなっている。例えば「妖怪百姫たん!」では N(ノーマル)<R(レア)<SR(スーパーレア)<SSR(超スーパーレア?)<UR(ウルトラレア)<ExR(エクストラレア?)<極(きわ…

The emperor's final illness

今日、ちょっと気まぐれで明治神宮の宝物殿を見学してきた。目玉の展示品のひとつが、生誕から崩御までの明治天皇の歩みを描いた一連の絵で、これだけで100枚くらいあったかな。画家の名前とか、どういう流派でいつ頃なぜ描かれたかといった解説もあったはず…

ヴーヅーとは俺のことかとブードゥー言い(字余り)

先日、国会図書館で1956〜1959年の『航空情報』『航空ファン』を読んできた。本来の目的は「人間が乗る最後の戦闘機」F-104の記事で、結構な収穫があったけれどもだからこそ後回し(まとめるのが手間なのだ)、戦闘機の愛称のカタカナ表記について。アメリカ…

何をZERO Fighterと呼んだのか

「誰が『戦時中はゼロ戦とは言わなかった』と言ったのか」シリーズの続き。といっても今回はマトモな調査・考察ではなく、アホウな思い付きです。 【その1】 http://d.hatena.ne.jp/UnKnown/20150519 【その2】 http://d.hatena.ne.jp/UnKnown/20150520 【…

ultimate manned fighter が「超すごい」的な「究極」のはずはない

そろそろ[F104]とかタグを作ったほうがいいかもしれない、「最後の有人戦闘機」="ultimate manned fighter"? F-104の話題。とうとう国会図書館まで行ってきたんですが、その話の前にひとつ。我ながら(そして他の連中も)何で今まで気づかなかったんだ? …

『ウルトラQ』と『怪奇大作戦』の間に… 蒸発人間を追う

「蒸発(人間蒸発)」という言葉が広く普及したのはいつか? というシリーズ。 http://d.hatena.ne.jp/UnKnown/20130220 http://d.hatena.ne.jp/UnKnown/20150713 まずそれは1966年から1967年頃で間違いない。この調べ物のふたつの原点は『ウルトラQ』「あ…

砂糖水

昔は清涼飲料水のことを、俗に「ジュース」と呼ばれる物を小バカにして「あんなのは砂糖水だ」なんて言う人がいたが、今時はホントに砂糖水を売っている。サントリー 南アルプスの天然水&ヨーグリーナ 550ml×24本出版社/メーカー: サントリー発売日: 2015/06…

「はじける炭酸!」から「果汁感たっぷり」に

1年前、「はじける炭酸!」というキャッチコピーはどうよ? と取り上げたポンスパークリング。 http://d.hatena.ne.jp/UnKnown/20140619 ポンスパークリングに「はじける炭酸!」というキャッチコピーが付いているが、炭酸入りならはじけるのは当たり前で、…

"ultimate manned fighter"なんて最初から無かった

『丸』2014年5月号の記事は無かったことにして(いずれ国会図書館で航空専門誌の1956年3〜6月号あたりを当たってみるから今はご勘弁)、そもそもいつから「最後の有人戦闘機の原文は"ultimate manned fighter"」と言われるようになったのか、を探ってみる。…

F-104は"ultimate manned fighter"と称された、との説はどこまで本当か

雑誌『丸』2014年5月号掲載の記事、「F-104 スターファイターの栄光」を今一度取り上げてみる。 一九五六年二月一六日、この新型機が空軍によりバーバンク工場で初めて記者公開された。およそ二年間にわたる極秘のテストの結果、XF-104に比べるとずっと洗練…

エアカーにはクラッチが無い?

↑上の記事でもうひとつ不思議なのは「クラッチがない」という記述。 かつての陸軍の水陸両用車"ダックス"に似ているが、クラッチがなく地上、あるいは水面上六インチ(約十五センチ)ないし十二インチ(約三十センチ)の高さを走るようになっている。 そらま…

バルカン砲の数え方

『週刊読売』1963年(昭和38年)6月2日号掲載、「ジェット・パイロット残酷物語」という記事中にあった、F-104Jの解説。 最高時速マッハ2(音速の二倍)、20ミリバルカン砲6基とサイドワインダー(ミサイル)2ないし6発を積載、空対空ロケットの装備も…