本当にアメリカ人は知らなかった「コロンブスの卵」

点けっぱなししていたヒストリーチャンネルで『あなたが知らない10の歴史秘話』シーズン3、「#20 エジソンvsテスラ」が始まった。ああ、この前『仮面ライダーゴースト』でやってた対決だな(違う)などと思いながら横目で見ていると、「コロンブスの卵」のエピソードの紹介が始まった。

そう、実は日本人にだけ有名、という「コロンブスの卵」である。
http://d.hatena.ne.jp/UnKnown/20130816

解説者役の男が、自分自身も卵を手にして「コロンブスは、ここにあるゆで卵ひとつを立てることができますか、と言いました」などと言いつつ、「ヘンリーも挑戦してみてください」と司会役を促す。そのヘンリー、「きっとできると思いますよ」と言うものの、卵はころんころんと転がってしまう。「これは無理ですねえ」とギブアップしたところで、解説役が「コロンブスはできると言いました」と言って卵を割って立ててみせる。それを見てヘンリーは「あっはははは!」と大ウケ、「コロンブスはそうやったんですか!?」と言い出す始末。もちろん、知っていてトボけた可能性もあるが、この扱いからアメリカではやはり「コロンブスの卵」のエピソードは常識として共有されていないと推察される。

そして本題のテスラ。スポンサーを募る際に「コロンブスの卵」のエピソードを踏まえて、「私はコロンブスを超えます。もし、殻を割らずに卵を立てられたら交流モーターの開発を支援してもらえますか?」と言い、磁場を回転させて金属製の卵を立てる仕掛けを動かした、というお話。
 
(↓追加)

「立春の卵」と「コロンブスの卵」―あなたにも立てられる…

「立春の卵」と「コロンブスの卵」―あなたにも立てられる…

[rakuten:kyoudo2014:10838511:detail]
むかしこんな本がありました。もともと数が出てないのでしょうが、それにしたって無茶なプレミアがついてますな。アマゾンの著者ページにはゆかいな写真が載ってます。確かこの人、「立卵家」という肩書も名乗っていたはず。