ゲイルズバーグの春

とある調べもので目を通していた記事に、たまたまイリノイ州ゲイルズバーグの名を見つけた。(上越教育大学米国理解プロジェクト/実践編/まちづくりグループ
実在の地名というだけでも「へぇ」だったのだが……。

 さらに、1895年イギリスで始まったナショナルトラスト(National Trust)運動は、自然環境を守るということだけでなく、歴史的建造物の保存再生ということでも大きな成果を収めている。日本での妻籠宿の伝統的建造物群保存地区はこの運動の成果である。アメリカにおいても、イリノイ州ゲイルズバーグ(Galesburg)などひじょうに小さな町であるが、この運動の成果によってまちづくりがなされている。

あまりに出来すぎた話だ。それともやはりジャック・フィニィに、春を、焼けつく夏の日々を、また秋を、街路につらなる並木の黒い枝々に雪の降り積もる冬を、愛されたが故なのだろうか?

ゲイルズバーグの春を愛す (ハヤカワ文庫 FT 26)
由緒ある静かな街ゲイルズバーグ。この街に近代化の波が押し寄せる時、奇妙な事件が起こる……古く美しきものをやみくもに破壊する"現実"を阻止する"過去"の不可思議な力を描いた表題作 とまぁ、そういう街なのだゲイルズバーグは。表題作をはじめノスタルジー志向の幻想的な作品が中心の短編集。併せて読むと趣き深い漫画も紹介しておく。

ゆめのかよいじ (ニュータイプ100%コミックス)

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郊外の高校に転校した少女は古い木造校舎で女の子の「幽霊」と出会う。彼女と不思議な交流を重ね、過去から未来へ続く人々の絆を実感する…。 ただ、この角川書店版には大幅に手が加えられており、旧来のファンにはすこぶる不評。できれば少年画報社版を読んでほしいところ。


ゆめのかよいじ (ヒットコミックス)