『まんがタイムきららキャラット』7月号

あー郵便料金上がる前にアンケートはがき出しとこ、で5月中にそっちの感想をまとめて書いて投函した反動でブログのほうはほったらかしにしてました。よくある話(ねーよ)。

今月もまた「ひだまりスケッチ」休載、これで3号連続。うめ先生の体調以外の事情もあるのではと勘繰ってしまいますが、まぁ実際「マギアレコード」のビジュアル関連の仕事なんかもありそう。ゲストは5本。

表紙&巻頭カラーはブレンド・S」で、ついに「TVアニメ10月放送開始予定!」と発表。NEW GAME!!が7〜9月で間をおかずに放送開始ということになり、「カラーページの構成大変そうだなぁ…」と思ったり。
 
そのカラーページ、まずはアニメブレンド・S」の、ようやくの詳報。2ページ構成でキービジュアルとともに監督:益田亮司、シリーズ構成:雑破業、キャラデザイン:奥田陽介のコメントが掲載されました。制作はA-1pictures だと聞くと飲食店設定が共通している「WORKING!」が連想されますが、メインスタッフのつながりは無いしまず別物になるでしょう。

そして2ページ構成でNEW GAME!!の続報。新キャラ4人のキャラ表とキャストインタビューを掲載しています。楽しみではありますが、それにしても紅葉とツバメの出番は後半からだろうし、大和・クリスティーナ・和子はどの道ちょい役だし、ほたるに至っては1クールしかない中で一体どれだけ出番があるのかと、不安というか心配というか……。まずはお手並み拝見といったところでしょうか。
 
「まちカドまぞく」
3巻収録分のクライマックスとあって怒涛の展開。どとーといっても主人公は、うじょーひじょーのむいしきにしんにゅーしていたり。てな訳で他人の夢でなく自分自身の過去にダイブしたシャミ子の前に、ついに千代田桜が登場! ついにというか意外に早くというか、桜関連の謎の大部分はこのまま3巻収録分で決着が付きそうな気配すら感じます。

もっとも、桜は今回はほぼ登場しただけ、何を言い出すかは次号を待て! ではありますが……。そんな中で気になるのは、桃のほうの動き。読者視点ではシャミ子は割とのんきしてますが、桃はシャミ子を本気で心配していて、「断固助けに行きたい」とまで言い出しています。これひょっとして、2巻ラストで語られたような、桃がまぞくの眷属になる展開? でもってシャミ子の記憶にダイブするという……。そうすれば「君(シャミ子)の記憶を媒介にむりやり浮上」することしかできない桜とも再開を果たせるわけですし。

3巻分はそんな感じの展開でまとまって、4巻分は「眷属になった桃を看過できない&弱体化した今がチャンス!」と過激派魔法少女がやってきて、併せて6年前の出来事が明かされる……という展開を予想しておきます。

にしても桜のシャミ子への応援、「ほらいける! いけるよ!! いけると思い込め!!」はリリスの「頑張れ頑張れ超がんばれ! がんばってがんばるのだ!!」の天丼ぽい描写ですが、ここはむしろ桃の「出せるか出せないかじゃない…出すんだ。出していこう」(1巻p53)との関連で語るべきなのかも?
 
キルミーベイベー
「タマシイ抜け出るおもしろさ!」というアオリ文句もたいがいな幽体離脱回。「空を自由に飛び回る」イコール幽体離脱という、ネジが2、3本抜けたセンスを目の当たりにすると色々と心配になります……やすなよりもカヅホ先生が。
終盤はやすなとソーニャで「すわっぷ⇔すわっぷ」展開。「頭を思いきりぶつけ合ったら入れ替わるんじゃ?」というより前にまずキスを試してみろ! と思ったのは私だけではあるまい。ないよね?
 
NEW GAME!
センターカラー、これが6巻収録分のラストかな。パーテーションが緑色なのがアニメ化後を強く印象付けてくれます。八神の旅立ちそして見送りを描く中で、青葉と紅葉の和解というか融和を描く重層的な構成が見事でした。……しかし一方、「コウちゃん」呼びするほど親しいはずのひふみは観光の穴場の話しかしないなど、その距離感はますます謎に……。
 
はるみねーしょん
将来の夢が「動画投稿者」とか、来たか時事ネタ! という感じ。つっても時事ネタ取り入れられるのは『きららキャラット』ではこのマンガくらいかな? 「本当に空が飛べるのにフェイク扱い」というのは、定番オチというレベルを超えて古典的とすら感じられまますが、それを動画投稿者ネタに絡めたことで妙な説得力を獲得してます。
 
エクソシストと首輪の悪魔」
純粋な性欲だとしても、あるいは恋愛感情なるものでそれを糊塗したとしても、神父がアルマに催すようでは色々と話が成り立ちづらくなるんだけど、これはこの先どうするんだろう? あんまり下品な話は避けたいとこだが、神父は完全に支配する側で、しかもこれといってアルマに遠慮する理由がない(遠慮する理由がこれまで描かれていない)から、×××とか×××××とかその気になったら何でもヤリたい放題だよね……。
 
「ゆず35歳@中学生やってます」
ゲスト5本の中でこれが飛びぬけて面白かった。基本はタイトルから想像できるとおりの話……35歳の女性がこっそり中学校に通っているという話なんだけど、その35歳っぷりの過剰さや、にもかかわらず中学生を演じることになる経緯の強引さが、なんかスゴい。ただ、そのインパクトが強過ぎて「女子中学生同士のゆるふわな百合漫画」(と作者はツイートしてる)の印象が薄いのは問題か。次回どう話を転がすのか気になります。
 
これらのほか、次号最終回の「リラのお菓子な魔法」、明らかに話を畳みにきた「リトル・リトル・アリス」も気になるところですが、次号感想で触れたいと思います。