『まんがタイムきららキャラット』11月号

付録が無いので久しぶりの通常定価360円。といっても次号からまた3号連続でブレンド・S」の付録がつくわけですが。「黒髪巫女とマリアウィッチ」が休載。ゲストが2本、「アニマエール!」「ふじょ子とユリ子」が2本立て。最近ゲスト枠が減った気がしてたけど、2本立てに枠を割いているから今でも4本分あるんだね。……いやその。未だ公式のアナウンスが無いけど『きららミラク』休刊はまず確定で、その連載作品をいくつか「キャラット」が引き継ぐか? と考えていたのでした。『がんくつ荘の不夜城さん』が移籍してきたら愉快ですな。
 
ブレンド・S」
表紙&巻頭カラー。アニメがきっかけで手に取る新規読者も少なくないだろうに、ヤロウどものドタバタで話を回すという挑戦的なエピソード。これでいいのかPR的に!? と思うがこれでいいよな面白いから!

店長は通常運転だけど、これまでほとんど出番の無かった苺香さんの兄上がいきなり壊れてしまって笑う。秋月はとっさに桜ノ宮家の固定電話にかけるという回転の速さも披露。相変わらずの百合萌えはいいとして、問題のアニメは録画視聴すらしてないのね。

苺香さんはほとんどオチ担当。野球延長のため録画失敗、というのは微妙に「今どきあるのか?」ですが(ウチのレコーダーではあります)、苺香さんは機械に弱いというエピソードとしても自然でしょう。

……ていうか深夜アニメのお色気というと、この「ブレンド・S」も苺香さんの太ももローアングルとか夏帆の乳揺れとか、露骨なサービスカットがちらほらと……。
 
ブレンド・S」アフレコレポート
……そのアニメ「ブレンド・S」のアフレコレポート。監督が巨乳美少女ではない!? のはさておき池内たぬま先生。レポートとしてはオーソドックスな内容ですが、アニメへの期待を十分高めてくれました。ていうか美雨さんもひでりきゅんももう登場するのね。何話くらいなんだろう。
 
NEW GAME!
前々回からちょっと引っ張ってきたはじめの異変は「ゲームって…なんだと思う?」という根本的な悩みと判明。紅葉がさらっと答を出したのは、きっと面接試験対策の中で考えていたことだろうから、あまり気にしなくていいぞ先輩s。この場に、目標もモチベーションも不明なひふみんがいないというのが逆にポイントかも。

はじめの企画をここまでフィーチャーしたとなると、その実現が第7巻の柱になるのでしょうか。一方で「PECO」のキャラデザインを手がけて夢を叶えた青葉も、そのモチベは下がらず。「まだまだ物足りない」という一方、具体的な目標はやはり無いわけで、これも今後のカギかもしれません。
 
「Aチャンネル」
センターカラー。文化祭エピソードってひょっとして初めて? 「○○カフェ」という定番の出し物ながら、病院カフェという一ひねりを加えたのが面白い。今や懐かしトオルのバットと、これまで無かったナギの男装という組み合わせのオチも良かった。

にしても、トオルの「今しかできないことがしたいから」あたりには、静かに終わりへ向かっている空気も感じますが……。どうなるんだろう?
 
キルミーベイベー
やすなの「勝負だよ!」で始まらないのが珍しい……と思ったら、2ページ目左でやっぱり言ってた。グロ抜きの「カガクチョップ」というか、作者が違うけど「空想科学X」みたいなネタのたたみかけ。よくまあ次から次でこんなに出てくるものだと感心する。作者にもやすなににも。
 
エクソシストと首輪の悪魔」
エクソシストと首輪の悪魔」なのにエクソシストが登場しない問題。前回から新キャラ・シュリエルが登場して、エクソシスト・悪魔・天使で三角関係的な構図になるかと思いきや、シュリエルにも同棲中の…もとい居候先のパートナーができましたという展開に。これはこれで面白いけど、コンビを二組にしてこの先どうするのか(接点が全くない男同士のつながりの扱いとか)が気になるところ。
 
ひだまりスケッチ
センターカラー。カラー2頁モノクロ2頁というある意味通常運転の構成でした。うめてんてーは相変わらず体調がすぐれないそうで、あまり無理はせず、でも休載は少なめでお願いします。

お話は茉里ちゃんの夏休みの宿題問題。オチといえばオチな終わり方でしたが、次回は宿題ほったらかしてプールに出かける話をやるのでしょうか。
  
「まちカドまぞく」
センターカラーでこちらも夏休みの宿題エピソード。以前から筋トレ以外についてはクールというかローテンションだった桃ですが、むしろポンコツと言ったほうがいい感じにw シャミ子の前でそれを隠さなくなった桃、その桃の女主人(ミストレス)であり姉であろうとするシャミ子という両者の意識の変化にもニヤニヤしてしまう。「一回闇墜ちしたから良くないかな」とか、3巻終盤のシリアス展開も積極的にネタにしていくのね。

次回、動物園に行く「みんな」はシャミ桃以外には誰なんだろう?
 
「ふじょ子とユリ子」
センターカラー&二本立て。岡本さん(仮)が意外とストーリーの牽引役を果たしてますな。これまでのユリ子のキャラは、ふじょ子に振り回されて成り立っているところがありましたが、岡本さんとの絡みで男前なところを発揮。岡本さんも単なるトリックスターでない可愛げを見せて、魅力を増しました。そんな二人をよそにふじょ子はいつもどおりのマイペースな亀ピエ萌えで、これだと三角関係という展開は無さげですなー。

二本目はふじょ子のお家訪問。岡本さんは抜きにして、このマンガの基本というべき「ふじょ子のディープな腐女子趣味にユリ子が振り回される」展開で安定感がありました。
 
「トモダチヅクリ」
しだいにクラスメイトと打ち解けていく麻乃。しかしその足は……といったところで以下次号。今回完全に静が不審者もとい裏方でしたが、ケガを隠して舞台に立つ麻乃を支えるために次回は前面にでてくるのでしょうか。