『まんがタイムきららキャラット』10月号

NEW GAME!」クリアファイルの付録付きで特別定価460円。休載無し、スペシャルゲスト4本。長期連載だった「ぱわーおぶすまいる。」と、2巻完結の「カスタムメイド!」が最終回。
 
表紙はアニメも好調「NEW GAME!」、青葉と見慣れぬキャラのツーショットで「新人さん☆」とアピールしてます。文字要素は珍しく全て描き文字、(んー? でも微妙に見覚えがあるな…? ああそうだ、右上隅のアレか!)と思っていると、

「逆にここがフォント!!!!」 もー、デザイナーさん遊んでるなあ。
 
NEW GAME!
巻頭カラー、1ページ目から新キャラ2人をアピールしてます。私は前回分の感想で、「新卒採用ではなく、といってねねっち同様のバイト待遇でキャラ班の人を増やすとは思えず、となれば中途採用の経験者でしょう」などと予想してましたが、ふたりとも専門学校のインターンシップでした。

……いや待て。当たり前のように「新入社員」って言ってるけど、「インターンシップを採用に関連付けるな」ってお役所から通達が行ってるはずだぞ……。インターンシップはあくまで「教育の一環」って建前であり、これを事実上の内定にすると解禁時期の取り決めが意味を失うから。それとも、専門学校だとその限りでないのかなぁ?

ともあれ、「青葉と同い年」「青葉と同様、コウのキャラデザインに憧れていた」という青葉との共通項と、「青葉のデザインに一見して違和感を感じるセンスの持ち主」というポテンシャル、そして敵愾心が強調されて、まずはライバル役として充分なキャラ立ちといえるでしょう。今後の活躍が楽しみです、三日月紅葉さん。……いや違った、望月か。今回は特に目立たなかったもう一人、鳴海つばめの今後も気になるところ。
 
ひだまりスケッチ
水着回、といっても5ページしかないので本編では……えーと、真実さん? だったかな?(修学旅行編では出番があったはずだけど、ひだまり荘の住人以外はどうしても印象が薄くて思い出せないのだった)が試着しただけ。体形的には宮ちゃんが一番の見所になる感じだけど、次回でどうオチを付けるのか。
それにしても、吉野屋先生に台詞があるとまつらいさんを思い出してちょっと寂しくなるよ……。
 
キルミーベイベー
いきなりバットで殴りかかり、膝蹴りで応戦する導入の狂気よ(いつもどおり)。
一件落着となっても、やはりバットで殴りかかる終幕の狂気よ(平常運転)。
 
「Aチャンネル」
ボックスシートの近郊型電車には乗るが新幹線は使わない距離で、駅から歩いていける距離に清流がある……いったいどのあたりだろう? と考えてしまう鉄オタの悪い趣味。まぁいろいろと過程を省略しているのでしょう。るんちゃんとトオルンは基本コンビなのに久しぶりな感じで妙に新鮮。
 
ブレンド・S」
2本立て掲載、ではあるけど表紙&巻頭カラーは「NEW GAME!」、続いて既アニメ化3作品が掲載、さらにセンターカラーの「異なる次元の管理人さん」の後という掲載位置で、いささか埋没気味なのが気になるところ。「NEW GAME!」の次の重点タイトルなのは間違いないけれど。

1本目、夏帆が同級生へのオタばれを気にしてバタバタする話。ありがちなシチュですが、ゲームオタという割と一般にも通用しそうな浅さと、にも関わらず隠さざるを得なくなった過去と、常連客のリアクションなどが相まってうまい具合に猛スピードの空回りとなっていました。

2本目、店長と苺香さんの「壁ドン」話。ていうか店長のヘタレっぷりを愛でる話と言うべきか。苺香さんの「お相撲さんの張り手のようですね!」というズレっぷりが可笑しい。確かに張り手だけど稽古のそれは鉄砲というのだ(そういうズレか)。
 
「まちカドまぞく」
扉ページで「単行本2巻は10月27日発売!」の告知。吉田優子さんのお誕生日は9月28日なんですが、単行本も次号もとくにそれと関連付けられてなくてちょっと寂しい。

本編は、シャミ子が桃を眷属にすべく果たし状を送り付けるというお話。前回からの流れを受けてはいるものの、やはり前回で一区切り(単行本2巻収録分)なのでしょう、ゆるゆるとシャミ子と桃のギャップを描いています。浮かれフルーツポンチな桃が可愛すぎるんですが(杏里ちゃんが見た「すごい笑顔」も見たいぞ)、もう完全にデレ期というか、過去の経緯と個人の性格ともかくシャミ子はまぎれもない魔族なんだからちょっと警戒しろ魔法少女、と言いたい気持ちはあるw

ところで桃の制服の色が違ったのは何故? カーディガンは指定じゃないのかな? にしても何故違う色のを着てきた?
  
はるみねーしょん
センターカラー。前号、ここで今さら新キャラ投入してどうする? それもはるみとあんまり変わらない妹とか!? と思っていたが、なるほどそのあるみを中心とした1年生ズで話を回すのか。アキちゃん、アヤコちゃんのツッコミキャラとしての立ち位置が、ユキ、かじゅとどう差別化されるかが今後の鍵でしょうか。
 
「カスタムメイド!」
センターカラー、といっても後ろのほうがカラーという「エリア88」方式(古い)。お話のほうは予定調和的というか、ユウ様がお母様にオタクだと告白したところで波乱が生じない、というのはわかりきっていたことで、やや盛り上がりに欠けた感じ。クラスメートに対してはどうすんの? という疑問も残るしなー。ともあれユウとマサキの主従はこれからも仲良く過ごしました、めでたしめでたし♪ なハッピーエンドでこの作品らしい幕引きでした。
 
「リトル・リトル・アリス」
なんの前振りもなく唐突に「女王アドバイザー」が登場し、途中でもう「今やパンプキーナの3分の1はみらいやが支配している」なんて状況にまで進展、そして最後には一切合切が壊滅……。この無茶苦茶な展開が「いつもどおりのパターン」なのがこのマンガの恐ろしいところだ。女王アドバイザーとか王族失墜アドバイザーが結局何者なのか分からないまま……というかそれぞれホントにそういうアドバイザーだった、という人を食った結末もすげえ。なんというか、浦沢義雄脚本のセンスを受け継ぎつつバイオレンス1.5倍増、みたいなマンガだなと改めて思った。
 
次号予告、またもNEW GAME!が巻頭カラー、新連載の告知は無し。私は感想を書かなかったけど、これは連載化確実だなと思っていた「むいかのあやめ」が無くてちょっと驚く。