『まんがタイムきららキャラット』9月号

アニメも好調、「NEW GAME!」が表紙&巻頭カラー。さらにクリアブックカバーの付録付で特別定価460円。ブックカバーは描き下ろしの絵柄もあざとい可愛いし、クリアファイルよりは使いどころがあるけれど、半透明だから白紙のカバーの上に掛けないと見苦しいという致命的な難点が……。
 
NEW GAME!
これまでチョイ役だった大和・クリスティーナ・わこが本格的にメインキャラと絡みはじめ、そしてまさかの新キャラ(笑)もずくが登場。「熊巫女」(仮名)騒動の後だけに、アニメサイドと原作者とがいい感じで連携が取れているのは嬉しいですな。『キャラット』的には「ごきチャ」が終わった次の号だからショコラの生まれ変わりのようにも思えたり。

クリスは、ComicZINの4巻特典の作者コメントによると「4巻ラストのコンペで悪役になってもらい、全てのヘイトを背負って離脱するキャラ」という予定だったものの、「彼女は彼女なりの立場と考え方を持っていて、今後も登場させても大丈夫かな、との判断になったので続投」とのこと。コミュ障ぎみなのは正直ひふみと被ってる感じがしますが、これからもそれなりに出番があるのでしょう。

さらに、今回はただ言及されただけですが新キャラも2人登場する模様。新卒採用ではなく、といってねねっち同様のバイト待遇でキャラ班の人を増やすとは思えず、となれば中途採用の経験者でしょうが(既存のキャラとの被りを避けるという意味でも)、さて一体どんな人物なのか?
 
NEW GAME!」アフレコレポート
 「すわっぷ⇔すわっぷ」のとめきち先生によるレポートマンガ。前号の、良くも悪くも詰まり過ぎな伊藤いづも先生のレポマンに比べて、良くも悪くも普通だったw キタエリ=葉月さんがリーダシップを取っている、というのがキャラクターそのまんまな感じ。それとコウの中の人(日笠陽子さん)が自分の芝居を「りんの旦那感が出ちゃってましたか」とか言っていて、ああ、中の人もそういう関係性飲み込んで演じているんだなと知らされてしまった。
 
キルミーベイベー
ガチャ回。1話目で「全四種」になっているけど、パチンガーYが3色×3分割とターゲットで全10種なんでは……。「ダブりパーツによって何度でも蘇る」と言いつつ、頭・胴・足で色違いだったら可笑しい(ていうか「あるある」)。
 
ブレンド・S」
センターカラー、そして「今月から連続2本立て掲載」。こうなると、「NEW GAME!」の次のアニメ化の本命とみるべきでしょうか。店長と秋月は配役次第では女性のアニオタにも強くアピールするでしょうし、そういう側面でビジネスとして手堅いかも。

一本目、麻冬さんのテクニックでメイクする回。この展開なのにメインが秋月で良いのか!? という疑問が無いわけではない。

夏帆のこのコマが好き。ていうかこうなると普通のラブコメだね、このマンガ。
 
二本目、店長と苺香さんとで仲良く犬のお散歩デート。苺香さんの天然キャラのせいでふつうにラブラブに見えるんですがいいのかこれ。オチの目つき悪い設定はこのマンガの基本のはずなのに、なんかすっかり忘れてしまっていたよw
 
「はやしたてまつり♪」
んー。結局これ、「お囃子なんて全く経験が無いのになし崩しの成り行きでやることに!?」というステレオタイプな展開に収まるの? メインキャラの2人が新聞部であることに、さて、段取りというかお膳立て以上の意味があるのか。
 
「まちカドまぞく」
ここまでか、あるいは次号掲載分までで2巻かな。たぶんこれ、2巻で打ち切られても綺麗に終わるように初めから構成していたのだろう。でも3巻以降も続きそうだから、途中で「千代田桜」への言及を加えたり、おとーさんの件を未解決のままキャリーオーバーにしたり…で、全体構成の調整を図ったんだと思う。
だってサブタイで、「まぞく感のあるまぞくになりたい」ときて「まちカドまぞく」ですよ! メインタイトルが来ちゃいましたよ!! これ最終回でしょいや終わっちゃ困るけど。それで締めが「この町をみおろして」というのがまた泣ける。
ともかくも今回はシャミ子と桃の出会いから始まったこの物語の、ひとつの決着と言えるでしょう。1話目からほえる犬を軽くいなして成長を見せた(のか?)シャミ子ですが、それでも力の強弱でいえばもちろん桃>>>>>>シャミ子のままのはず。けれど一方、精神面では強い意志を持つようになったシャミ子と深い悩みを抱えた桃、という強弱が逆転した構図になっている。桃に対する深い気づかいと、「欲張りに生きるのだ!」などといったまぞくらしさとを両立させた眷属への誘惑は、もうこのまま大団円でも良かったんじゃね? とすら思えるものでした。
そんな中でごせんぞが善人化せず、相変わらず小ずるいままなのも良かった。おとーさんの正体も由来も分からない、というのは少々意外ですが、これが3巻以降の物語のカギになるのでしょう。


そうそう、このコマの桃は闇に染まりつつある、という見方もあるようですが、このてれってれな表情からして「シャミ子の口ぶりを真似してみました〜似てるかな? 似てるよね?」みたいなシチュと捉えたいです。
 
「アニマエール!」
まずは順当に3人目。手堅い展開だけど言ってしまえば予想どおりで、ここから4人目、5人目がどう加わるのかがポイントだろう。