今号はフラゲしちゃったので発売日の0時過ぎに感想アップという離れ業。
まんがタイムきららキャラット 2017年 03 月号 [雑誌]
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2017/01/28
- メディア: 雑誌
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「ブレンド・S」
苺香、夏帆、麻冬の3人でいろいろ福袋を買いに行く話。福袋なんてほとんど不良在庫の詰め合わせだけど、そこらへんちゃんと「うぇ〜またサッカーのやつ入ってたぁー」という台詞に反映させていてなかなかリアルだ。
苺香さんは職場でお菓子とコーヒーを配りました〜というほのぼのオチだけど、途中、「海外的な」と言っていたのはひょっとして店長を意識してる?
「コメディ・ランド・バンド」
無印「まんがタイムきらら」連載作の出張掲載。掲載位置的に「ひだまりスケッチ」の代原とみられます。出張掲載は珍しくないけど、まだ始まったばかりの…というレベルでなく「2話目はこちらにお引越し」なんて前代未聞ではなかろうか? これで無印の次号に載るのが第3話だったらあっちの読者は相当戸惑うのでは……。
閑話休題、成人マンガでは既にベテランのホーミング先生(だよね?)ですし、まずは手堅い印象。高校の「お笑い科」という設定は非リアル/リアルの間隙を巧く突いているし、そのうえで部活もののテンプレ「〇人以上の仲間をそろえる」展開になるからすんなり読める。作画面では、ロングショットになると目が・になる大胆な省略も使いこなしているのが印象的。
「キルミーベイベー」
マンドラコラもいろいろとマンガや小説のネタにされてきたけど(日アサというか戦隊シリーズにまでマスコットとして出てきたし)、ネギのようで玉ネギのようでフルサイズで…と、こんなアイデア盛り込まれたのはちょっと見たことないw オチも綺麗にまとまってます。
「Aチャンネル」
「双子コーデ」ってそんなん流行ってるのか…(世事に疎い)。基本、るんとトオルの仲の良さを改めて見せつける話だったけど、オチに使われてるナギが誰より可愛いです。
「NEW GAME!」
引き続き新キャラを核にしたお話、今回はツバメをクローズアップ。ただしツバメはあくまで触媒で、むしろはじめのキャラのほうが掘り下げられた感じ。ていうか読後の印象として、はじめの「手際は悪いが真面目」という好印象に対して、ツバメは「新人のくせに当たりがきつくて偉そう」という悪印象に陥りかねない気が……。
「リラのお菓子な魔法」
え? あれ? 今回のほうを第1話としたほうが収まりが良かったんでは……。記憶喪失の来訪者の目を通して舞台を説明するというのは定番テクだし、この後に街の日常の話を1話挟んで、そこに考古学者がやってきて…となるなら、前号掲載分の話ももっとすっきり読めたと思う。
「エクソシストと首輪の悪魔」
新連載。キャラを2人だけに絞る、というのは「キルミーベイベー」をはじめとした先例がありますが、それが男女というのは珍しいのでは。(副)主人公が男というのがまず少数派だし。ヒロインの側は悪魔で…もといあくまで受け身(というか「状況」そのもの)で、ちょっとサドっ気もある天然気味の男主人公のほうで面白味を出していくというのも、「きららキャラット」では独特かも。
「まちカドまぞく」
ごせんぞinシャミ子と桃の温泉デート…というかマウントの取り合いw まぁ、ごせんぞ…リリスさんに負い目を感じつつもやっぱり腹黒な桃と、もともとヘタレで間が抜けてるのにさらに暗闇恐怖症という弱点まで露呈したリリスとでは勝負になりませんでしたが。
桃は傷それ自体も気になりますが、「エーテル体どうしでやりあった」「姉が消えてからも色々あった」というのはまたさりげに重要な伏線ですなー。ただ、それを桃は「面倒で」話さない…つまりさして重要なこととは思っていない、という。
シャミ子が可愛いのはいつものことだけど、今回は腹黒同士の駆け引きメインだったから、最後の笑顔が際立ってまるで天使のようだったよw
「恋する小惑星(アステロイド)」
♪(テレレレッテッテレ)ヘイヘイヘイ誰がなんて言ったって〜などと無関係な「アステロイドブルース」はさておいて、今号からの新連載2本目、前号と合わせて4本目。部活もの×百合ラブという、きらら系直球な作品。現行連載作品として「アニマエール!」に「疾風ういんどみる!」という堅実な体育会系の部活ものが並ぶ中に、文科系が加わるという意味でも期待されます。
部員不足から天文部と地質研が合併して……という基本設定は『大科学少女』(渋谷圭一郎)を思い出すけど、こちらはタイトル的にやはり天文がメインになる? もっとも、であれば地質班の存在はただ余計なだけだから、このあたりの設定をどう生かすかにも注目したい。
「リトル・リトル・アリス」
作者はいったい何歳なんだか気になるくらいに「ストII」っぽい格ゲーネタ。ボタンを叩く強さで…というのはベラボースイッチか元祖ストリートファイター? ハメ技使われて台パンとかどこのゲーセンでも見られた光景ですが(骨折した人はさすがに知らない)今どき通じるネタなんだろか…。それとも「エクバー」あたりは今もそんな感じなのか。
目潰しだのリアルパンチだの、クソゲーなのは間違いなく、そもそも何で社会現象級のブームになった!? とツッコんだら負けか。