『まんがタイムきららキャラット』11月号

今月も特別定価460円、付録は「NEW GAME!ICカードステッカーセット。二頭身ディフォルメキャラも可愛らしく、3種の絵柄で主要キャラ9人を全員登場させるサービス精神にも好感が持てるんですが、そもそもシール貼っちゃいかんのよねICカードってホントは。

今月も休載無し……休載無しが普通だなんて、こんなの「きららキャラット」じゃないよ!(オイ) スペシャルゲスト5本、「へんてこバスと飴玉くるり」が最終回。次号予告に新連載は無く、当面終わりそうな連載も無く、ちょっと誌面が落ち着いた?

今月も続いて「NEW GAME!」が表紙&巻頭カラー。アニメ放映は終わりましたが今度は「円盤第1巻大好評発売中!」とアピールしてます。次号も続いて表紙&巻頭カラーで、新たな看板作品の地位は盤石といった感じ。
 
NEW GAME!
前回から続いて……ってホントに直後から始まっているのがちょっと新鮮……新キャラの紅葉をアピール。同じく新キャラの鳴海ツバメが早くもねねっちと打ち解けてるのに対し、なんかものすごい勢いで空回りしてますw

ともかくも、青葉が「追われる立場」になったと描くのに紅葉の追加はやはり妥当で、青葉と紅葉、両者のキャラが互いの関わり合いで掘り下げられることに期待したいところ。
 
「Aチャンネル」
これも前号から続いて、トオルのおばあちゃんちのお話。田舎あるあるネタで畳みかけて、その流れで天丼オチなのが笑ってしまった。お風呂がマンガの田舎にありがちな五右衛門風呂でなく、豆タイル貼りの小さな浴槽なのが微妙にリアル。でも、これってさすがに保存建築にしか残ってない気が……。
 
「まちカドまぞく」
発売日の9月28日はシャミ子の誕生日ですが誌面ではとくに触れず。劇中は夏休みに入ったばかりで、誕生日まであと二ヶ月か。

本編、2巻(はまだ出てないけど)では活躍という活躍が無かったミカンにスポットを当てた回。本人のキャラの掘り下げだけでなく、千代田桜という人物がまた別の視点から語られました。

状況が少々入り組んできたのを、ごせんぞの台詞で「当面の目的は桜を探し出すこと」と整理して示したのも巧い。ごせんぞは利己的というか、目的がブレてないからね。しかし一方、桃に投げ飛ばされるのが既にクセになっているというw

そして桃、「シャミ子に相談があって…」ってそもそも何の相談だったのかを忘れさせるなし崩しのお引っ越し。夏休みの間(=3巻収録分?)の舞台はばんだ荘がメインになるのでしょう。「光や闇の一族絡みの人はあまり難しいことしなくても住める特別物件」とのことだから、新キャラが登場したり、アパート自体にも秘密があるのかもしれません。

アパートの名は「ばんだ荘」。おそらくは「万朶」(たくさんの花)の意味で、これも桜が名付けたという可能性も?
 
ブレンド・S」
2本立て掲載は今月までらしい。作品自体の評価はさておき、正直何がやりたかったのかという感じ。「NEW GAME!」の2本立てには「アニメ合わせの重点化&単行本前倒し刊行のため」という明確な戦略が感じられただけに。

1本目は麻冬さんメイン。顔も描かれないゲストキャラをあてがわれ、ラブコメ的にはメインから脱落しちゃったかーという感じ。まーレギュラーではひでりしか残ってないから妥当な扱いではある。書店員のイトウさん、ディープなオタだけど一途でジェントルだから良いのではないでしょうか。ディープなオタだけど。

2本目は苺香のお姉さん、愛香の来店。以前の登場回は覚えてないんですが、劇中でいわれるほど対照的ではない気が……。読者としては苺香の天然で可愛いところをたくさん見てきたからね。
 
ひだまりスケッチ
カラー2ページ+モノクロ5ページで「読み応えがあった」と思えるのがこの作品のすごいところ。振り返れば3号連続掲載で、これは久しぶりかも。

前回に続いて水着回、アパートの一室で女の子4人が水着でお勉強というアブノーマルなシチュですが、変態度は
スク水>>>>ヘソ出し二人>>(越えられない壁)>>「普通にワンピじゃね?」
って感じでした。ゆのちゃんの選択はある意味正しかった?
 
キルミーベイベー
「何でいきなりラジコンで勝負なんだ」まったくだよ! と、開幕はいつもの「いきなり勝負」パターンでしたが、そこにあぎりさんの新商売パターンが加わって狂気倍増。オチもスマートに決まってました。
 
「異なる次元の管理人さん」
異世界ものにありがちなお約束を約束事と片づけず、劇中の人物が疑問を持つという展開はSF的で面白い。フェイルセーフ、サブの管制室があるのでは? という推測に至るのはなかなかにサラリーマン的発想でスズキの基本設定が生きた。問題はここからどういう真相に至るか、ですが……。
 
「リトル・リトル・アリス」
単行本1巻刊行に合わせてセンターカラー。この導入から「お祭りの屋台で一儲け」な話にはならず「料理勝負」に展開するのがこのマンガらしい……と思ったら「大食い対決」になってしまうのがホントに無茶苦茶で素敵だ。