ザ・カゲスターに登場したPUMA GTと輸入代理店JAX

どうせ誰も読みゃしねえのでツイッターのほうでざっくりと上げたきりホッタラカシだった「ザ・カゲスターに登場したPUMA GT」についての調査結果。
 
4月20日「ザ・カゲスターに登場したPUMA GT」の続きです。国会図書館サーチで『モーターファン』誌1975年10月号に「ピューマGTE/GTS」のカラー紹介と試乗レポートが掲載されていると知り、閲覧してきたのでした。

これが『モーターファン』1975年10月号の、まずはカラー記事。「日本に上陸した異色GT ブラジルからスタイリッシュGT ピューマGTE/GTS」。オープンはオレンジ、クーペはグリーン。輸入代理店の規模から考えて、試乗車や撮影用車を何台も用意してしているとは思えず、この2台は「ザ・カゲスター」に登場した車と同一とみて間違いないでしょう。

白黒ページの記事は「VW+本格派スポーツ・ボディ」と題する5ページの試乗記。走行性能はぶっちゃけイマイチな車を、なんとか頑張って誉める……という自動車雑誌によくある奴です。注目すべきは最後のカコミ記事で「株式会社ジャクス・カーセールス発足」とある。

輸入会社やマニアライクな中古車を扱っている大協自動車販売株式会社が、このほど社名を株式会社ジャクス・カーセールスと改称して発足した。(略)このほどイギリスのTVR、ブラジルのPUMAを輸入・販売することとなったのを契機に社名を改めたもの。

「このほど」が厳密にいつかは分からないが1975年9月頃。「ザ・カゲスター」は約半年後の76年4月開始。どちらがどう働きかけたかは不明ですが、新進の輸入代理店としてアピールが必要だった時期に、「それではTV番組に出しましょう」という発想があったとみるのが自然でしょう。

ただ、そういう事情であったなら、『ザ・カゲスター』以外の同時期のTV番組にも、JAXのステッカーを付けたPUMA GTE(もしくはTVR)が出ていた、という可能性がある。さて、それをどう調べたものか? そして一方、もし『ザ・カゲスター』にしか登場していないなら、その理由は何だろう? という謎が残るのでした。調べようがないので放置するけどね。



にしてもナンだね、オレのやってることはそんなに無為かね? 文字どおりの「一顧の価値もない」扱いを甘受せざるを得ないほどのものかね?