ザ・カゲスターに登場したPUMA GT

一時的にamazonプライムに登録したので、ちょっとamazonビデオで「ザ・カゲスター」を観た。ツイッターで、ブラジル生まれの珍車 PUMA GT が登場しているとの話を聞いたので、確かめたかったのだ。


第2話のラストにはオレンジ色のオープントップタイプ(PUMA GTS らしい)が…。


第3話、5話にはダークグリーンのクーペタイプ(PUMA GTE?)が登場する(画像は第5話より)。ナンバープレートが同一に見えるが、撮影用のダミーを貼っていたのだろうか?
 
この車、ドアに注目していると…。

サイドドア(ウインドウ)がサッシュレスでない(窓枠が付いている)ことに軽く驚く。
http://auto-zer.com/page/puma-gts/default.html
↑このページでみると分かりやすいかな。オープントップ型のドアには当然ながら窓枠が無いが、クーペ型には付いている。言い換えれば、ボディタイプに合わせてドアを変えるという妙な手間を掛けているわけだ。クーペ型がまずあって、後にオープントップ型を展開したのだろうか?
http://blog.goo.ne.jp/cyrilsnow34/e/6158bfb2a38ff2d586a74729f440c519
↑ビバインターネットというべきだろう、こんなマイナーな車でも日本語で情報をまとめているサイトがあるのだった。オープンモデルの追加は1971年とのことで、サッシュレスドアはそのときからなのだろう。
 
また、初代(1967)はDKWベースのFWDだったのが、二代目(1968)はVWカルマン・ギアベースでRRになった模様。リンク先はエンジンにしか触れていないが……。

『ザ・カゲスター』第5話にはエンジンが故障して、後部ハッチを開けるという場面がある。

なお、国会図書館サーチで検索すると、『モーターファン』誌1975年10月号に「ピューマGTE/GTS」のカラー紹介と試乗レポートが掲載されているとわかる。
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I000476093-00
先にURLを上げたサイトに「このプーマGT、75年にチェッカー・モータスが輸入していたことがある」とあるから、その絡みで『モーターファン』誌も記事にしたのだろう。

ただし、『ザ・カゲスター』に登場するのはチェッカー・モータースが輸入した車ではない。断言できる。なぜなら(既にお分かりだろうが)……。

輸入業者「JAX」のステッカーがべたべたとあっちこっちに貼ってあるからだ。先のURLのコメント欄にある「1976-77年ごろに世田谷の「JAXカーセールス」が輸入販売」した分なのだろう。ただ、それにしたってJAXが目立ち過ぎで、これは撮影用車あるいは広報用車ではなく、店先に置いておく試乗車だったのではなかろうか。エンディング等には撮影協力・車両提供のクレジットは無かった。