『まんがタイムきららキャラット』1月号

久々の休載無し。しかしそのためゲストが5本だけで、いつもの誌面に慣れているとむしろ寂しい感じがする。
 
「GA 芸術科アートデザインクラス
表紙&巻頭カラー、そして次号で最終回! その次号の表紙&巻頭カラーは「NEW GAME!」で、世代交代を強く印象付けてくれます。

本編は……私には「何が描いてあるのかわからない」上級生集団の話なので特に書くことは無し。前から書いているとおり、主人公集団が二つあって、しかもその二つが緩やかにしか関わらないから誰が誰だか私には処理できないのよ。
 
「NEW GAME!」
ほたるんって誰だっけ? 今回初登場? ともあれゲストキャラの介在によって、青葉の野心とねねっちの野望が改めて明確に描かれました。逆に言うとそれだけ、とも。

巻末掲載の2本目は仕事始め。そういや葉月ディレクターって結局なにがどう優秀かまだ描かれてないな。そんなディレクターのセクハラにも動じないあはごんさん強し。最後の一本は、前のほうの最後の一本と呼応させているのかな? 前々号の話を忘れてると何が何だかわからない気がするけど。
 
Aチャンネル
トオルがユー子に(ではなくけぃにだけど)気をつかう、という連載初期には考えられなかった展開。まぁ頭の回転の速い子だからこれくらいやれるだろう、てな感じで違和感はない。
 
ブレンド・S」
ほぼ夏帆と麻冬だけの話。しかもお店がほとんど出てこないから、いささか「ブレンド・S」らしからぬ雰囲気。とはいえ夏帆のダメっぷりには「あるある」要素があって共感を誘い、一方の麻冬のキャラも立っていて、これはこれで面白い回でした。
 
「まちカドまぞく」 
単行本発売記念でセンターカラー。前回「割と常識人でややインパクト不足」と書いた新キャラ・ミカンですが……。ええと、まぁ劇中でシャミ子が「普通の女の子だぁぁぁ」と泣いて喜ぶくらいに常識人なのはそのとおりだったけど、「本人の性格や意思とは別に呪いのためにトラブルを引き起こす」という設定には十分以上のインパクトがありました。
 
「ごきチャ」
またまた登場、博士と助手。ごきチャが騒動を巻き起こすわけでない、ごきチャをめぐる騒動でもない、ごきチャがほぼ傍観者というのは従来なかったパターンでは? そういや感想書かなかったけど前回、第三の「顔の描かれた人間キャラ」が登場してたね(ショコラの飼い主の孫娘)。あの娘もどういう位置付けになるんだろう。
 
「異なる次元の管理人さん」
ひょっとして話の締めに入ってる? 多次元世界の設定自体はごくふつうで解かりやすいけど、ポイントとなるのはポラリスさんと"Polaris"製作者の正体か。
 
「ばーどすとらいく!」
学園祭話。クロ=ゥが単に絡んでくるだけでなく、その不在の間の場つなぎという形でクルがステージに立つ展開になるなど、姉妹関係が明らかになって話のバリエーションが増えた感じ。
 
「ゆーま!」
代原、でなくて正規のゲスト。作者は瀬名慈孝、「新作ゲスト」というから以前にも掲載されたはずだが覚えていない。導入部は日常系4コマのステレオタイプだが、そこから「何故か学校にUMA(高い知能を備えた白いゴリラ)がいる」というシュールな展開につながるという『きららキャラット』らしからぬタイプのマンガ。UMA研究部を作った後どうするのか、扉絵のモスマンの扱いも含めて気になるんですがこれ一話きりなんだよな…。ちょっと惜しい。