『まんがタイムきららキャラット』7月号

「すわっぷ⇔すわっぷ」「異なる次元の管理人さん」休載、スペシャルゲスト5本、ゲスト掲載3話を経て「黒髪巫女とマリアウィッチ」がこの号から新連載。今号もまた「NEW GAME!」は2本立て。
 
表紙はアニメ放映開始直前の……「新游戯」!??

1年前の「切身赤子」以来の、カンフー映画ふうの表紙。デザイナーか編集者に好きな人がいるんだろうか。
 
NEW GAME!
巻頭カラーの本編、一本目ははじめとゆん、プラスはじめの旧友で過去話というかイメチェン話。ギャップ萠えというかなんというか、結論は「二人とも昔も今も可愛い」で良かろう(てきとう)。しかしこれ、本編を踏まえてトビラ絵を見返すと……今のふたりの制服コスプレだ!?

巻末の2本目は……うあぁあああ!! 青葉の社内でのポジションを再確認した上でこう来たか! 既に「実力はコウのほうがずっと上」ってことで決着がついていて、そこに特に不透明感も無かったから意外。青っちは気が強いというか、見上げたもんだなこの向上心。「出来レース」という前提でどう戦うのか、なんつーかもう、次号最終回でもおかしくないノリなので期待して待つ。

なお、カラーページでは5巻のカバーイラストも初公開。

その概要はというと、「全頁描き下ろし4コマ収録」「漫画は全13話収録で、オマケ漫画アリ! イラストも収録分は全て描き下ろし!」って、いや大丈夫なのか得能先生!!? スピンオフなんて企画ものは別の作家に任せてもいいのでは……と思うがともかくもこれも期待して待とう。
 
キルミーベイベー
何のタメも無くひとコマ目からいきなり「今日は生け花で勝負しよう!」で始まる分かりやすい回(笑)。生け花勝負なので、蹴ったり殴ったりぶっ飛ばされたりは一切無いという「キルミーベイベー」には異色の回……と思わせて、最後はいつものアレだった。 
 
ひだまりスケッチ
フェス太さんこと茉里ちゃん、相方になる同級生がいないためかメインに成りきれなかったけれど今回は大活躍(いや今回もメインはあくまで乃莉すけさんだけど)。頭の回転が速く、当意即妙でイイこと言うけど根っからの善人ではない……という、このマンガにはちょっと珍しいタイプのキャラで、改めて注目したい。
 
「Aチャンネル」
センターカラー。鬼頭先生と佐藤先生というサブキャラ同士ながら、登場人物の関係に重大な変化があると「これももうすぐ終わるの!?」と不安になる。
以前から書いているとおり、佐藤先生はこれまで一切のフォローの余地無く変人というか変態として描かれていて、何かしら良いとこを見せてくれないとちょっとツライ。変態要素を抜きにすると「病弱」以外のキャラが立ってないからなぁ。
 
ブレンド・S」
続いてこれもサブキャラ同士、夏帆と紅葉のラブ話。女の子が勝手に浮いたり沈んだりして男が振り回されるのを、イヤミなく自然に描けるのはさすが女性作家(だよね?)という感じ。リセマラのオチもリアルというかあるあるというか(笑)。
 
「ごきチャ」
ごきチャが今までちゃばちゃんには「人間と友達になりたい」と言っていなかった、というのがそもそも意外で、そこですんなり話が飲めなかった。
閑話休題、ちゃばとショコラが仕掛けたサプライズとは何か!? と気を持たせたところで初期からの準レギュラー・バイトのお姉さんがラスボスの如く立ちはだかり……次回最終回! 博士と助手はおそらく最後においしいところを持っていくのでしょう。
 
「まちカドまぞく」
考察好きのファンは大騒然と想像に難くない、2巻の締めに向かって否応なしに盛り上がる回。

開始当初から伏せられていた件やこっそり描かれていた伏線にスポットを当てながら、この回のうちにはどれも未解決だからたまらない。シャミ子が吉田優子だった頃の過去、お父さんの不在、「周りの人から守られながら育ってきた」シャミ子、家の扉の結界……。その一方で前回で言及された「千代田桜」の話は一切ありませんでしたが、それも含めて次回で一気に(あるいは次々回にかけて?)あれこれ明らかになるのでしょう。

さらにシャミ子と桃の関係も、「…私は桃に勝ちたいけれどっ 桃が消えたら嫌です!!」とシャミ子ははっきりと言い放ちながら、しかしおかーさんを守るためには「まぞくらしいまぞくになりたい」と桃の前に敢然と立ちはだかる!! まぁ、それにはオチが付いちゃうわけですが、ここからどう話に決着を付けるのか楽しみです。

次号は「NEW GAME!」製作現場レポートマンガを伊藤いづも先生が執筆。長野の山奥の主婦がレポートのために東京(たぶん)のスタジオまで出かけてきた、と思うと感慨深い……っていうかあんまり多忙だと単行本2巻の刊行が遅くなりそうで心配だ。
 
「ぱわーおぶすまいる。」
ふだんほとんど読んでないんですが、これもそろそろ終わりそうね。ていうか前に取り上げた風呂場の話が2015年1月号で、そこからここまで未決着のままどうやって話を引っ張ってきたんだろう。
 
「平成生まれ3」
「ごきチャ」とともに、これも次号最終回。長期連載が次々に終わって、時代の変わり目を感じる。まぁこれは3月号で受験話をやったから終了は予想してましたが。ウザキャラの佐藤が不意に可愛いところを見せるとドキッとしてしまうチョロい読者です。
それにしても外人(マルシア)と不良(高木)は最後まで持て余し気味だったな。ていうか今回出番無し。
 
「リトル・リトル・アリス」
デタラメな俳句やラクガキみたいな絵が過大評価されて大騒動……という定番ネタなのに、そこからなんでケンカを売ったり買ったりの話に展開するのか(笑)。まぁこのマンガには平常運転か。締めもいつもの不憫わんこオチ。爆発しなかっただけいつもより待遇が良いかも。