最近観たTV番組

アイドルマスターシンデレラガールズ#3
♪後から来たのに追い越され〜 泣くのがいやなら さあ勝負にゃ!…って実際、主役3人の大抜擢に対して他の娘も大なり小なり不満を持っているはずで、それを一人でコミカルに代表したみくにゃんが美味しかった。余所の感想をチラ読みするとこの子はこの子で色々あるそうで今後にも期待。

Bパートはこれ、見返すとただ舞台裏のプロセスを追っているだけで、派手な起伏なんてないんだよな。セリでうまく立てなかったくらいで。なのにこう、見ていると胃がキリキリと痛くなる(笑)。未央もただメチャクチャ緊張しているだけで、泣いたり弱音を吐いたりはしてないんだよなー。つーか普段うるさい子は黙っているだけでただならぬ空気をまとえるから得だ(得か?)。その肝心なところでリーダーシップを取るしぶりんが男前過ぎる。

それと、余所の感想見るまで気づかなかったんですが、スタンバイ前の3人に先輩たちが「かけ声は決まってますか?」と声をかけるのは、武内Pに何やら頼まれてのことなんだね。武内Pの隠れた大活躍、なのに視聴者がそこに気づかなくてもお話としては何も問題が無い、というこれも見事な描写でした。
 
ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース#27
♪「信じてるぜ」「信じてるよ」オインゴボインゴブラザース! ……なんだこれ(笑)。まさかギャグ回にこんな力を入れてくるとは。1話にまとめたからテンポが良かった、というのも大きいな。色々と不合理な展開があるけどそこも勢いで乗り切った。
 
『Gのレコンギスタ#17
このアニメがやっかいなのは、意図的にわかりづらくやっているのか単に巧くいってないだけなのかがわからないことだ(苦笑)。

いやほら、何事につけ読んだり見たりするのに「対立項の抽出」ってのは基本で、それは送り手(作り手)側からすれば「対立の構図を作る」というのが基本なんだけど、『Gレコ』はホント離合集散が激し過ぎて、いったい誰と誰が何を巡って対立しているのかが容易に見失われてしまう。

特に今回は冒頭から、アメリアの海賊部隊の指揮下にあってラライヤ(トワサンガ軍人だが実はレジスタンス)がリンゴ少尉(ドレット艦隊)に対して「ケルベス中尉(キャピタル・ガード)に協力しろ」と言い含めたり、キャピタル・アーミーはドレット艦隊からMSの提供を得たり、かと思いきやドレット艦隊の士官マッシュナーはアメリアの戦艦サラマンドラの艦橋にいたりでもうシッチャカメッチャカ(書き出してみてようやく整理ができた)。この状況下では「クンパ・ルシータトワサンガ人だった」なんて大した意味を感じない(笑)。

こういうのは普通に評価すれば、「展開を急ぎ過ぎ」とか「とにかく説明不足でわかりにくい」とか「韜晦するかのように無駄に複雑にしている」程度におさまるんですが、贔屓目無しで見て、わざとそういう作りにしてるフシが感じられるから評価しづらい。

なんといってもクライマックスが、それまでのシッチャカメッチャカを全てひっくるめるように、敵も味方もなく皆そろってがれき掃除だという。個人的に「逆襲のシャア」の、安直極まりない偽善的なラストが大嫌い(総帥の最終目的を土壇場で全否定するならネオジオン兵は一体何を戦っていたのか)なんですが、そのアップデート版がこれだというなら「逆シャア」も許せる気がするよ。