最近観たTV番組

 
SHIROBAKO#16
13、14話を観た時点で「「え? そこの波乱はそれだけでクリアできちゃうの?」みたいなビックリを何度も感じる作品」と捉えていたから、前回のヒキの原作者リテイクが今回だけで解決してもさほどの驚きはなく。巧いなぁと思ったのは、「原画を進めておいて後から作監作業で直せばいいだろ」という提案を蹴った件を棚上げしたこと。原作者のOKもらえて一件落着〜みたいな空気で締め、だったけど本当の地獄は普通に考えてこれからのはず。問題をひとつ棚上げすることで、この回ではカタルシスを作り出しつつ、次回(以降)でやるネタの種蒔きにもなっている。
 
アイドルマスター シンデレラガールズ#4
実を言うと…って別に隠す必要もないんだけど前の『アイドルマスター』(ゼノグラシアでない奴ね)は1話でギブアップしたのね。なんぼキャラがたくさんいて、みんな大体同列だからといっていきなりプロモーション動画のテイでザザザッと紹介されても、正直この先どうなるか気にならないし、誰が誰だかいちいち覚えてらんない。それを踏まえると、3話でひと山越したこの段階で動画撮影の形で改めてキャラを紹介するという構成は巧いなぁと思った。
それにしても、ゲームとしてのキャラの差別化のためとはいえ、ニートとか巨娘とかデ…ぽっちゃり系とか、こいつらホントにアイドル務まるんかって感じだよな。いや杏もきらりもかな子も可愛いんだけどさ。三次元では成立し難いアイドルで、このあたりは二次元の特性をよく生かしていると思う。
 
『Gのレコンギスタ#18
全体的な説明不足感と唐突な展開には慣れたし、これはそういう作品として観るものだと思っているけど、今回になっていきなりGセルフ(YG111)争奪戦が始まったのはちょっと受け入れ難かった。

だって14話では「ウチにあった試作機」程度の認識、15話では「こっちは正式採用したモランなんだぞ!」と評価の低さを視聴者に印象付けて、16話でレイハントン家の姉弟捜索という使命を持っていることこそ明かされたけどそれはレジスタンス側が仕掛けた極秘の機能。17話では核自爆装置の存在が明かされたけどそれまた秘中の秘で……。

ええと、あれ? 結局トワサンガ正規軍(マッシュナー)がYG111を手に入れようとしている理由って、劇中で一度も語られていないような? マスクはマスクで初めは「トワサンガが欲しがっているからGセルフよこせ」と言っていたのが、後では「クンパ大佐に解析させろ!」と言ったりでシッチャカメッチャカ。正直これ、制作者も状況を整理できていないんじゃ……。まー、そんな中で「(なんだかよくわかってないけど)Gセルフは人質にする価値があるから私に貸すんだ!」と言う天才クリムが一服の清涼剤のようだった。

ていうかクレセントシップがレイハントンサインに反応した、という終盤の展開からすれば、マッシュナーやクンパはそれを知っていてGセルフを掌中に収めようとしていた〜とするのが妥当だったんじゃないかなぁ。
 
仮面ライダードライブ』#16
「ミスターブレイン! ノウッ!」……じゃなくて「ミスター進ノ介! 剛!」だった。というわけでハートとの再戦とか新フォームのお披露目とかがすべて吹き飛ぶ次回予告の大月ウルフ。声だけの出演かと思っていたから結構な驚きだった。
 
『Go!プリンセスプリキュア!』#16
変身はレディのたしなみ……というわけで、2014年度の『ジュエルペット』が「レディ」をキーコンセプトにしたのに対抗して(ではないと思うが)、「プリンセス」のプリキュアが開幕。10周年で時代が一周して、「女の子だって暴れたい」のキーコンセプトから「女の子ならやっぱりお姫様」に後退した〜と捉えるとジェンダー的にちょっと面白いかもしれない。

ただ始まってみるとやっぱりいつものプリキュアで、「お覚悟はよろしくて?」「ごきげんよう」といった奇抜な決め台詞こそあるものの、従来作と明確な差別化ができているとは言い難い感じ。

無論「だから良い」とも言えるのですが、ここに無理矢理プリンセス要素を押し込むと、そうした日常パートとトラブル発生&戦闘パートとがバラバラになってしまうのではないかと少々心配。

この回はリアルタイムで観て(ニュースが気になってだけどね)、後でまた録画を観て、洒落た書体の時刻表示が録画されていないことに驚いた。あれはデータ放送の活用で、普通は録画できない仕様なんだな。