最近観たTV番組

 
「Gのレコンギスタ#8
「宇宙革命軍、未だ健在なり。真に戦うべき相手が宇宙にあるのだと認識させねばならん」
はからずも実現した巨頭会談によって共闘の可能性が出てきた。アメリア側はもうちょっとウィルミットを疑えと思うが(我が子を思って単身宇宙グライダーで降りてくるとかマトモじゃないだろ)、話作りとしてはそこで流れをモタつかせないという判断なのだろう。アメリアが海賊部隊を編成した理由も、海賊がこれまでベルリたちに対してさほど敵対的でなかった理由も、まぁこの背景なら納得できるか。

だがキャピタルアーミィの存在が、そしてマスクの意地が共闘の道を閉ざしかねない……というだけでも当面のドラマは十分にできそうなのだが、そこにクンタラの地位向上という軸も絡まってくるのがややこしい。あと、未だに本筋に絡んでこないラライヤの正体もどうなることやら……。トミノ作品はこういう部分、「話の軸がたくさんあるけど最後にはどれもきれいに始末を付けてくれる」と期待しづらいんだよな(苦笑)。

あ、そうだ。もはや気にならなくなってきたけど本来はラライヤの正体と並んで「Gセルフとはどこから来たMSか?」ってのが最大の謎じゃないか。このところ、Gセルフが凄いのではなくアメリア製のバックパックが凄いという話が続いてしまって、Gセルフには謎があるという描写がおざなりなのはちょっと問題だぞ。
 
結城友奈は勇者である#6
「こうして世界は救われました」の、その後勇者たちはどうなったか? を描こうというのは面白いんだけど、段取りが悪過ぎる。この街を救った〜というシーンが無理矢理織り込まれたけど、これまでそういうモチベを描いてないでしょ。

「勇者として戦わなかったらどうなるか」も「戦ったらどうなるか」もあいまいなまま、前回いきなり命がけの最終決戦になって、で、今回は「満開」の副作用を匂わされても「はぁそうなんですか」てなもんで。「想定される被害を知って決意を固める」「リスクを実感して覚悟を決める」というプロセスを踏まず、ただ設定と状況だけを提示しているんだよね現状。ていうか、死というリスクを既に越えているのに、それに比べたら味覚も片目の視力も片耳の聴力も軽いと感じてしまう。そんな中で妹ちゃんだけは前々回で歌手の夢を描いた上で声を失う、というのがヘビー過ぎてバランスが悪いし、一人だけ異常が無いキャラを用意するならそれを主人公にすべきだろう。

前回が第1話か2話であれば、描写されていない部分で彼女たちは既に覚悟を決めていたんだろうな、と受け取る余地もあったんだけど。
 
仮面ライダードライブ」#6
「ドロントライドロン!」……ああ、3段変型だからトライのドロンなのか。今年の「クリスマス前にひと月だけ活躍する大物CG」枠はトライドロン・タイプワイルドのようだ。なるほど、CGメカとしての出番はお金や手間がかかるから限られるけど、タイプスピードでは通年の出番があるから玩具の不良在庫化を防げるという目論見か。
 
ハピネスチャージプリキュア!#40
プリキュアハンターは休職中? 31話からこっち、ファントムの出番って無かったよね? 女装という切り札を使っても負けて、そのうえ敵の情けで治療を受けて、もうクイーンミラージュに顔向けできないと行方をくらましたかと思っていたから、今回しれっと再登場したのが意外。ていうか増子さんのニュースに出てきた勢力図はプリキュアハンターがいなくなったことを暗示してるのかと思ったよ(苦笑)。一度は封印されたが復活した、というのが描写されたプリキュアはキュアテンダーだけだし、どうやって盛り返したんだろう。そしてプリキュアハンターは仕事してないのか? 相変わらず、世界規模の侵攻・世界各地にプリキュアという設定をうまく料理できていない印象。