プリパラ#11,12

#11「どうする?どうなる!?3人目!!!」
らぁら、みれぃ、そして他の誰でもないそふぃの3人でチームを組めるのか、というお話の続き。らぁらの決意は固く、みれぃは現実的に次善の策も進め、そして「そふぃは自分の意志で最初の一歩を踏み出せるか!?」に物語の重点が置かれるという、キャラクターの役割分担が見事でした。

その役割上、みれぃは影が薄くなりそうなものですが、親衛隊を「あなたたちはどうなの? 認めているぷり!?」と問い詰め、コスモには「たった一度失敗したからって諦めるなんて私たちのチームには元々ふさわしくないです。そふぃさんがはばたきたいと思っているのならいくらでも協力できます。でも最初の一歩はそふぃさんが自分で選ぶしかありません」と、後の展開を定めるような台詞をきっちり残す。それでも最後を締めるのはみれぃでなくらぁらの「そふぃさんは籠から出たいんだ! あたし、そふぃさんをあの籠から出す!」という熱い台詞だという。いやー、よく出来てるなあ。

そうそう、みれぃは「豚に真珠というのは値打ちのわからないことのたとえで、不釣合いの例えは提灯に釣り鐘ぷり!」という細かくて長いツッコミも見事でした。

クライマックスはいつもどおりライブシーンで、そふぃのメイキングドラマ、「解放乙女バルキュリア」の初披露。
「あ… 届かない…… 届かなあぁぁーい!」
という「未完成」バージョンに、らぁらたちや親衛隊は気付くものがある中で、観客たちは「そふぃ様ー!」「メイキングドラマ最高ー!」と歓声を上げるのが泣ける。「ダメダメなそふぃを知られたらみんなに嫌われてしまう」というのも、一面では正しい警告なわけで……。

今回限りの使い捨て然とした新キャラNew&Mewが登場。メジャークラスは「プリパラではほとんどいない」と言われると、じゃああの作品世界でプリパラ以外のアイドルってどんなんだ? という疑問が生まれてしまうが、そこらへんは気にしちゃいけないんだろうなあ。さらにオープニングには最初から登場していたドロシーも本編初登場。
 
#12「はばたけ、そふぃ!」
さらに続いて3人でチームを組めるか!? というお話。ドロシーとのチーム結成をどう断るかと思ったら、なるほどここで双子設定をこう使うか。でもこの娘たちもそれなりの経験を積んでるはずで、今まで一体どう切り抜けてきたんだろう。

アイキャッチが微妙にスペシャルな、Bパート入りのみで3人連続仕様。物語はまだまだ波乱の真っ只中にある折り返し地点で、チーム結成への期待を膨らませてくれました。2話までのオープニングといい、こういうところが芸コマ。

主役はもちろん3人なんですが、今回の最大の山場を支えたのはちゃん子たち親衛隊!
「ダメそふぃのことが嫌いなんでしょ? 恥ずかしいんでしょ?」
「割と好きです!」
うわああああ(号泣)。「割と」付きなのがもう、もちろんお笑い要素なんだけど気持ちを飾っていない正直な言葉だから涙を誘うという名シーンでした。

かくしてついに3人チームが結成され、「解放乙女バルキュリア」は完成版となり、そふぃは籠の中から飛び立つのでした。

そして次回は「テキパキみれぃとゆっくりそふぃ まだまだチームは嵐の予感!」。次回はまだドタバタする程度でしょうが、そふぃは天才だわ、らぁらは「伝説のプリズムボイス」の持ち主だわで、計算&努力のみれぃは先々二人に置いて行かれそうで心配。今回も、失格を告げられて意気消沈していたところで(しゃべり方だけでなくて声まで素に戻ってた)、らぁらのほうが「友達を笑顔にするのもアイドルの役目って言ったよね!」と奮起を促すというシチュがあったし、いずれみれぃの側が引っ張られるようになるという逆転もあるのではなかろうか。

もっとも、その前に校長をなんとかする話が来るか。冒頭いきなり「小さな親切は大きなお世話」って校則にしては酷過ぎる校則がでてきて、実は大神田校長赴任以前からふつうに問題大アリだったんじゃないかパプリカ学園? という疑念が生まれたよ(さすがにこれは今回限りのギャグだろうが)。