最近観たTV番組

 
『Gのレコンギスタはギブアップ。これはマァ最後まで観るだけ観るけど、ガンダムビルドファイターズトライはとうに視聴も中止、『艦これ』DOG DAYS''』もどこまで観たか忘れる程度に視聴を止めてます。夜ノヤッターマンは『ウラシマン』『マッハGOGOGO』ネタのぞんざいさ、誰得感に呆れて視聴中止。波打際のむろみさんのムテキングと同じで「どうです、出しましたよ!?」以上のものが何も無い。もうちょっとアタマを使おうや。
http://d.hatena.ne.jp/UnKnown/20130421
 
『プリパラ』#35
ある程度フィクションの経験を重ねていると展開が容易に予想できるから、ファルルが人間味を増している描写だけでもう序盤から泣けてくる。そして「最後のステージバトル」。ユニコンの「この前のメイキングドラマ、あれはやめたほうがいいでちゅ」というアドバイスに「ありがとうユニコン」と返して、こう、言うことはきかないけど「ユニコン、見ててね。今のファルルの精いっぱい」と返すくだりはもう何度見ても泣ける。ユニコンの「なんでもないでちゅ。涙はファルルの優勝の瞬間に取っておくでちゅ」もホントに、もう……。

ソラミドレシが前回で振った「友達」要素てんこ盛りの新曲お披露目だったのに対して、迎え撃つファルルはいつもの「0-week-old」なのは物足りなかったですが、メイキングドラマの「ファルル、もっともっと届けたい!」でまた涙。

またまた同点の不透明決着かと思いきや、僅差でのソラミドレシ優勝で幕(考えてみりゃ先々の展開的にそうなるのが当然なんですが)。そして「パキろう!」で……。
 
『プリパラ』#36
「ファルル、目覚めるでちゅーっ!!」てな感じで、ユニコンは決して「実はいい奴」ではなくあくまで嫌味な奴のまま、しかしファルルを大切に想う気持ちは本物だったと描写されるキャラ設計のバランスが巧かった。ファルルの正体、というか出自は「アイドルになりたい」という女の子たちの強いの思いの集積。それが自我を獲得して友情や愛情を知ると機能を停止してしまう、というのはけっこう深い闇を抱えた設定だなこれ……。

ストーリー展開自体は予想どおりというか、今後どうなるかこれまた容易に予想できてしまうんですが(苦笑)、らぁらの「声が大きいことが悩みだった」「みれぃや栄子と出会えた」「なおとケンカをしたけど仲直り」「憧れの人とチームを組めた」と、これまでの展開を振り返った上での展開で、いよいよシリーズ終盤といった感じ。

そふぃ様親衛隊も動員しつつの祈祷でユニコンが何とかしようとする一方、ソラミドレシはそれぞれ自主トレ。かつて「「頑張る? したことないからわからないわ」と本気で言っていたそふぃさんまで自宅のベランダで発声練習しているあたりでちょっとニンマリ。……なんだけど、あれ? ライブはらぁらソロなんだ。巨視的な展開としてはこれでいいんだけど、他の5人のトレーニングは何だったの感がちょっと……(次回で6人勢ぞろいをやるようですが)。ただ、不覚にも気づかなかったんですが、「世界中に届くように。きっと、きっと、絶対、もう一度会おうね、ファルル」は1話の「みんなに届くように、世界中に届くように、思いっきり歌うぷり!」を受けての台詞になっていて、あー、やっぱりここらへんちゃんとしてますなー。
 
SHIROBAKO#22
妙齢の女性2人はおでんの屋台、若いヤロウ2人は居酒屋でなく日高屋(目高屋)、女の子の部屋飲みがビールでなくTOPVALU(BESTVALU)の「その他の醸造酒(発泡性)(1)」だというのがリアルに貧乏人らしくてよかった。

お話はマァ、平岡でちょっと引っ張り過ぎだろというのと、最終回の絵コンテの段階になって今さらちゃぶ台返しはさすがに無理な展開だろというあたりが気になる。後者については次回、どう説得力を付けるかに一応期待してるけど。
 
アイドルマスター シンデレラガールズ#9
クイズ番組の収録という定番シチュでごくふつうの(悪く言えばありがちでひどく凡庸な)アイドルアニメをやってるなぁと思って脚本家を確認したら、制作進行の経験はあるものの脚本では新人同然の人だった。ならば「それでもこのクオリティを維持できているのが凄い」と言うべきだな。

とにかく杏が可愛くてよかったです(小並感)。「普段はだらけているが実はやればできる子」設定は下手に使うと「力を出し惜しみしている嫌なヤツ」というネガティブな印象になりますが、私欲でなく仲間二人のために実力を出すという話運びだから、ひたすらいい子に思えた。

ただまぁ、あんきらコンビを解消したことで杏が牽引役となったのはいいとして、きらりに一瞬の出番も無かったのが気になるところ。次回以降できらりの心情が描かれるにしてもチト極端だよね。

それと、実質的に主役だった杏、緊張で倒れたり最後にオイシイ所をさらっていったりの智絵里の間に埋没してしまったかな子もちょっと可哀相。作画のばらつき(ていうか体格の変化・笑)で変に注目を集めちゃったけどね。
 
ウルトラQ#10
「地底超特急西へ」。何度見ても酷いオチだ(笑)。ていうかオチてないよ!?

東海道新幹線・東京〜新大阪間が開業したばかりの時代に、いなずま号(いなづまに非ず)の終着駅が北九州だと設定されていたことを予言あるいは先見の明と捉える向きがあるけど、あれは戦前の弾丸列車計画の影響だろう。目指すは対馬経由で朝鮮半島だから国内の終点(当時は朝鮮半島も「国内」ではあったが)は北九州とされたのでした。

もっとも「夢の超特急」なのだから、いっそのこと九州の端っこ、鹿児島が終点でも良かったはず。それをあえて北九州にした理由……んー、制作当時は北九州工業地帯がイコール未来の象徴だった可能性もある? つっても製鉄で栄えたのは戦前からだしなぁ。
 
ウルトラQ#11
「燃料がゼロだ! と、鳥! 鳥を見た…」
「待て奈良丸、それは一週早い!」

というわけで第11話「バルンガ」。パニックムービーの洗練の極みで(宇宙から運ばれる発端・日常に影を差す危機・都市を覆う危機への拡大・それと並行する主人公の身の回りの危機・老科学者の因縁〜達観〜改心・世界規模の協力を得つつの意外な解決・不気味な余韻)etcといった要素が過不足無く30分枠に収まっていて、この回は何度見ても凄えと思う。「マンモスフラワー」も似たような構成だけど、あれには奈良丸博士に相当するキャラがいないからなー。

奈良丸博士は自分の息子がどうして死んだか察しが付いた後でも「死に際に風船が欲しいと抜かしおったwww」と言っているのが格好良くて怖い。身内に関しても冷静だから、その後の「バルンガは自然現象だよ」という認識が一際映える。
 
『世界オモシロCM全部見せます!』
海外CMの面白味というかセンスが、日本のバラエティ番組のセンスで台無しになっているのがある意味面白かった。海外CMは昔「広告学校」の講義で色々観たけど、顔の描かれたペニスが歌うカラオケ屋(だったと思う)のCMはどうあっても日本じゃ放映できないよな。

スズキが番組スポンサーに付いていて、ラパンのCMが流れたんだけど、そのBGMが「オー・シャンゼリゼ」。番組内で同じ歌がBGMの名作CM「街の遊撃手・いすゞジェミニ」を取り上げた後で(直後ではなかったが)、著しく見劣りしたのがなんとも気の毒。
http://mylapin.jp/chocolat/cm/

ていうか他の曲がBGMのバージョンもあるのに、何故よりによってメトロ編を選んだ。
…それにしてもこれ、運転技術が凄いのはもちろんだけど、そもそもどうしてこんなコンテを描いたのかが気になる。