プリパラ#10「秋色ラブリーライブ」

まさかの再登場を果たしたゲストの栃乙女愛(とちおとめ・らぶ)さん大フィーチャー回……と思いきや。メインキャラ周りが固まってきたので、ここで番外編的な回を差し挟んで作品世界を拡げてきた……かと思いきや。
いやいや、ラブさんフィーチャー回で作品世界が拡がったのも間違いないんですが、終わってみればそふぃさんの回、しかもメインキャラの関係性にさらなる大波乱! 天高く好事魔多き秋ぷり……。ウサでも親衛隊でも、あるいは校長でもはたまたクマでもないものがチーム結成を阻害するとは……。いや〜どうなるんだこれ!? 1クールを区切りとして残り2話か3話かけて3人チーム結成を描くのか、それともこの段階で東の人や西の人が絡んでくるのか。
先のことはさておいてこの第10話。ゲストキャラはプリパラで理想の変身を果たし、一方でレギュラーキャラはプリパラにたどり着けず変身を果たせなかった……という対照が実に鮮明。ストーリーだけでなく描写というか演出も、狂気さえ感じるハイテンション(この作品には通常運転だが)のラブさんに対して、そふぃさんの「冒険」はほのぼのと詩的な描写で静かに描かれていた。白線を踏み外さないように歩く、なんて他愛ない遊びもこの娘にはきっと初めてのことで、だからあんなに楽しそうなんだと思うとちょっと泣けてくるよ。単にプリパラにたどり着けないだけでなく、同じ場所に何度も戻ってしまうのを見ると、前回の珍解答「籠の鳥」はやはり自分のことを言っていたらしい……。いや〜ホント、この先どうなるんだろう? 幸せになって欲しいもんだ。
ところで前回、そふぃさん(8)がプリパラでも8歳のままだったことに違和感があったが、今回のラブさんも元の体形を生かしたコーデで変身を果たしていた。とすると見掛けの年齢まで変わるらぁらのほうがイレギュラーで、3話で委員長が「ずいぶん姿が違うのね」と言っていたのもイレギュラーだと印象付ける伏線なのかも? まぁあそこは誰もが「お前が言うな」とツッコミを入れただろうが。