『まんがタイムきららキャラット』4月号

「GA 芸術家アートデザインクラス」が休載。
 
ひだまりスケッチ
ゆのっちと両親が進学で悩む話。ゆのっちの実家って山梨か長野のどこかなのか? 特急車両的に。……ググったら公式設定で山梨だそうな。うめ先生、ちゃんと調べてor知っててE257系0番台を描いたのか。アニメにも登場していたらしい。
シビアな学費の問題などに踏み込まず、ゆのっちが一大決心を固めての説得の割にはどこか呑気な印象。それにしてもやはり、このまま最低でも単行本もう一冊分、ゆのっちと宮ちゃんの受験が終わるまでは続くっぽいね。
 
ブレンドS」
ここにきて新キャラの美雨さん大フィーチャー。本人がかなり「イイ性格」をしていることも面白いのだが、店長と苺香の関係が(劇中の)客観的な視点ではどう見えているかを明確に示したのが作品的にはより重要かも。
 
「Aチャンネル」
ヒラちゃんがここまでフィーチャーされたのは初めてでは? ネタ自体は割とありがちな天然キャラネタだったが(それでつまらないわけでもないけどね)、オチのトオルのクールさが何といっても可笑しい。
 
「NEW GAME!」
そしてこれまた実質的な新キャラ(登場は前回だがこれという活躍は無し)を大フィーチャー。ディレクターということで、社内ではかなり偉くて実際有能なんだろうけど、チームメンバーことごとくを「可愛い」という変態っぽい女史だった。

それにしても、前回で「フェアリーズストーリー3」は発売まで行っているのに、次回作はいまだ企画すら固まっていないというのはリアルさを欠くというか、他社からの請けおい仕事のエピソードのひとつくらい入れたほうがいいのではなかろうか。

あとマァ今さら書くことではないけどこの漫画、3コマでまとまる内容を4コマに引き延ばしているような、妙な間があるよね。出来不出来の問題でなしに、ときどき落ち着かない感じがする。
 
「ばーどすとらいく!」
ウートカさん主役回……と思わせて、軍人らしい格闘技能を見せるわ、まるで鳥のさえずりのような(そのまんま)歌声を披露するわで、主役はやっぱりクルなのであった。レギュラーキャラがアイドルやモデルとしてスカウトされる、というのはよくあるパターンですが、前回の刺客の話を引っ張りつつ、だったので新鮮味があった。他の誰でもなくウートカなのは「不遇な目に合う」オチから逆算してのことだろう。

 
「カスタムメイド!」
自販機での買い物が初めて〜どころでなくて、できるかどうかわからないって、箱入り娘の域を超えて幼女ですよユウ様。クラスメートたちがここまで前面に出てきているのに個別のキャラ付けは薄いまま、ユウ様とマサキの2人だけで話を動かしているのが面白い。ただ、そろそろ校内にも準レギュラー級がもうひとりふたり欲しいとも思う。
 
「まちカドまぞく」
センターカラーでシャミ子のアルバイト話。杏里の母親にまで当たり前のようにシャミ子と呼ばれてるよシャドウミストレス優子さん(笑)。

桃の久々の変身が、タコさんウインナーを落とさないためだというのが可笑しい。どういうエピソードで変身させるのが効果的か考え抜いてこれだったんだろうなと思う。シャミ子を救って、タコさんたちを救って、桃本人も新たな能力に覚醒する…という。ふたりの絆も強まってイイ話で締め…と見せかけてガッカリなオチが付くのも巧かった。隙がないなあこのマンガ。
 
「ごきチャ」
新キャラ、博士とその助手が登場。妙な見覚え感があるのは、大秦国王安敦のマンガにこういうヒロインがいたからだな(うろ覚え&無関係)。顔が描いてある人間キャラはおそらく初で(初期からの準レギュラーの店員お姉さん(仮)やショコラの飼い主も顔は出てないはず)、1話限りのゲストでなく相当に重要な人物と思える。いかにもマンガ的に極端な性格付けや発明品をみるに、あるいは連載を畳むための新キャラなのかも?
 
「イキモノシステム」
最終回(たぶん次々号)に向けて突如浮上したループもの設定。うーむ、タイトルにも絡んでいるから、当初からこの設定この構想だったんだろうけど、こういうのは毎回散りばめておいて読者の関心を誘導してくれないとなあ(「まちカドまぞく」はそれをうまくやっている)。エマーソンが「本物」だというのは意表を突かれたが、「やられた、これが伏線だったか!」という驚きではないんだよね。