最近観たTV番組

ジョジョの奇妙な冒険
何の説明にもなっていないアバンタイトル、無闇に折り込まれたアニメオリジナル要素、まるで「ドラゴンボールZ」のような露骨な時間稼ぎだ。もっとも、スージーQを絡めての旅の目的の再確認は意味あることだし、さほどの悪印象は無かった。ポルナレフの妙なハイテンションも、中盤以降のホラー風味を増した演出との対照として意味があるだろう。
まぁ、ソナーの説明の直後に(言い換えれば、電波頼みのレーダーは使えないから音波のソナーを使うのだ、という説明の直後に)電話を掛けるのは勘弁してほしかったが。そもそも80年代設定なのに民生用の衛星電話? このあたりは原作からだっけ?
 
ヒーローバンク
なんつーかなぁ。ナガレは結局「ロンを消したから」悪いことしていると認定されたのであって、それ抜きだとただガッポリカンパニーから抜けて変貌しただけなんだよね。少なくともカイトにとってはそうだし、困ったことに視聴者目線でも大体そんな感じ。まぁ何もしてないのに悪人認定というよりはマシだけど、これだとロンは消されるために出てきたようなもので、そもそもガッポリカンパニーの一員となる過程が強引だったことと併せて、どうにもストーリーの段取りが悪い。
そんなことより問題は、カイトは結局のところナガレの屈折を全く理解できないまま、いや、理解しようともせず、自分の側に戻すことが救済だと信じ切って疑わないことで、正直言って不快。このあたりはミッチや戒人の心情を理解できないまま、ただ闇雲に信じている仮面ライダー鎧武」の紘太と同じだな(ところで戒人が舞舞言い出してることにイキナリ感しか感じないんだが、私が観てない時期に何かあったのか?)。
段取りが悪いと言えば悪の黒幕。今回初めて対面した悪の黒幕の正体は、なんと今回初めて言及された研究者でした〜! なんて展開には何の驚きもドラマも無いわけで、いやこれホントにプロの脚本家がシリーズ構成やってるの?
 
ガイストクラッシャー
などと感想を書く気になる分、「ヒーローバンク」はまだマシかもなあ。「ガイストクラッシャー」はもうダメ。掛ける言葉も無い。こちらは西園悟という実力派のベテランが脚本・シリーズ構成なのに何故ああなった。
頭をよぎるのは高松信二が「ジャイロゼッター」の内幕をぶっちゃけたツイート。
http://purisoku.com/archives/6832268.html
ヒーローバンク」や「ガイストクラッシャー」もゲーム会社が原作で、これらのアニメも同様に頭の悪い原作者に足を引っ張られているのだろうか?
 
「ディスクウォーズ アベンジャーズ
新たな強敵の登場で盛り上がってきた、というタイミングで何の脈絡もなく映画タイアップ回が差し挟まってきて、まるで日アサを観ているような気分。まぁ東映アニメーションだからね……などと思ったけど、ひょっとしてディズニーかマーヴルの要望か?