るろうに剣心 京都大火編

観てきた。レイトショーで1300円。
面白かった。前作の感想は↓
http://d.hatena.ne.jp/UnKnown/20120909
予想できたとおりストーリーはシッチャカメッチャカで、しかも途中で(予想したより変なところで)終わっちゃったりで、ツッコミどころは色々とあるんですが、
とにかくチャンバラが気持ちいい!
いやもう、その気持ちよさがあらゆる欠点を覆い隠してしまってます。
アクション映画なんだからこれでいいでござるよ……。
「何がござるだっ!」
えーと、見比べたわけでなく、印象の記憶との比較でしかないんですが、前作よりもワンカットの時間が微妙に長くなってないですかね? あるいは別の理由が何かあるかもしれませんが、伝統的なチャンバラの薫りがより一層強くなった感じ。それがアクションの魅力を増しています。

あ、ひょっとしたら「なんでお前らそこで跳ぶんだよ!?」なアクションが控えめになって(相変わらず要所要所に折り込まれるけど)、地に足の着いたチャンバラがメインだからそういう印象を受けるのかもしれません。

それにしても、まさか十本刀が全員登場するとは思わなかった。だって色々アレだよ? 実写でやったらギャグにしかならない人も色々いるんだよ!? マァそれを言い出したら設定に一番無茶があるのは他ならぬ志々雄様の奥義だからいいのか。いいのか?

いやもう、ツッコミどころはホントに山ほどで、冒頭からいきなり「明治十年なのに煉瓦造の坑道がもう廃墟かよ!?」で、先行き不安になる……ってそこらへんは本筋と関係ないディテールだからいいとして、前作で何故か出番を削られた蒼紫の扱いがもう無理過ぎてムリ過ぎて……。改心を経ずに出てきた最初っから「修羅に堕ちた」状態で、それ引っ張って翁との対決があるもんだから、ただの「人の話を聞かない人」状態。デザインや役者はかなり良くやっているだけに、そこらへんのストーリーのお粗末さが気になりました……
……いや、気にならなかったかな?
蒼紫対翁という、原作ではストーリー上は重要ながらバトル描写としては割とどうでもよかった対戦カードが、恐ろしくカッコよく盛り上がるバトルになっていて、いやホント、バトルの気持ちよさがあらゆる欠点を覆い隠してます。