烈車戦隊トッキュウジャー

トッキュウオーは特急王だがディーゼルオーはディーゼル翁の可能性。はたまた爺ゼル翁?

なんてシャレはさておいて、なんか段取りがお粗末だったね今回。メンテがあるからディーゼルレッシャーに乗り換えて、ってのは良いんだけどその直後に「観光地だから降りてみよう」って……。何のために乗ったんだよ? 終盤のバトルになってから脈絡無く「今回はディーゼルオーで戦ってくださーい」としないために導入部で乗り換える状況を描いたんだろうけど、非常事態でなくともひょいひょい呼び出せるとなると、前回ラストで博物館に帰ったのって何なの? という話にもなる。

この引っかかりは実はストーリーの根幹にも関わるもので、なんか薄ぼんやりと「ロードムービー的な要素」を入れようとしてるけど、「どこからどこを目指しているのか」が無いから全く成立してないんだよね。ただなんとなく走り回っているだけ。だから、今回のメンテのような長時間停止せざるを得ない状況が映えないし、代わりにディーゼルレッシャーを走らせることも意味を成さない。設定の練り込みが足りないのでは?

本筋。3号の人がひとめぼれ、ってのは良いんだけど相手の男にはつれ合いがいるとかおかしいと思わなかったのかスタッフは? 道義的におかしいって意味でなくて、カップル参加の障害物競走で出会うことに物語的な意味が無い。1号の人とのロマンスの芽生えを匂わすためにあれが必要だったとしても、相手の男は参加者でなく係員とかでいいだろ。

それで落とすのが何で財布なんだよ? こっちは道義的な意味でさ、子供番組的に「財布を拾ったら交番に届けましょう」だろおい。ようやく言い訳程度の注意喚起が入った線路立ち入りといい、子供番組として最低限意識すべきことが見えてない感じがする。って、問題はそういうことでなくて、ロマンスのかけらも無いじゃん財布だと。それと普通は名刺は入れないって。ハンカチ落とすのはこの間敵キャラでやったからできないとしてもさ、それにしたって社員証とか定期券とかでいいのになぜ財布?

そしてディーゼルオー。これは作劇でなく設定の問題だけど、トッキュウオーとの合体時には武器として運用されたタンクとカーキャリアーが合体しているのに格闘しかできないってのはどういうことだ? いつもの小林靖子ならここは登場人物の口を借りてツッコミを入れていたと思うんだが、調子を落としてるんかね。