「カガクチョップ」1巻

カガクチョップ(1) (メテオCOMICS)

カガクチョップ(1) (メテオCOMICS)

キルミーベイベー」でおなじみカヅホの新刊。初出は知らない。「メテオ」と言われてなお知らない。ウェブマガジン?

主人公の鈴園さんがツボ過ぎて3冊買った。一度に買ったわけではなく、一冊目は職場近くの文教堂で購入、後に秋葉原ゲーマーズで見かけて「メッセージペーパーこっちのほうが印刷が鮮明じゃないか!」と2冊目を購入(絵は同じなのに)、さらに「とらのあなだとカバーが付くの!?」と3冊目を購入(口絵流用で描き下ろしでないのに)。あ、盛本さんは割とどうでもいいのでZINで4冊目を買うということは無いです。多分。メロンのは倍のサイズだけどゲーマーズ文教堂と同じ絵なんでこれもパスです。多分。

……「実際にカバーとして使う用」でとらのあなでもう一冊、というのは考えなくもない。

科学部部長の鈴園沙衣は、
好奇心の赴くままに日々変な実験や発明をしている
ちょっとマッドサイエンティスト気質な女の子。
そんな沙衣を注意できるのは、
クラス委員長である長倉蓮だけ。
だが蓮は、委員長キャラでありながら
人と少しズレている(要するに「バカ」)ため、
事態はいつも変な方向にいってしまい……。

てな作品。あぎりさんから人当たりの良い感じを抜いて理系要素を入れたのが鈴園さん、やすなから毒を抜いて委員長要素を入れたのが長倉さん、といえば「キルミー」既読者には大体わかるでしょう。第5話から登場する盛本さんはつまりモルモットさんで小動物キャラというか実験材料。4コマでなくふつうにコマを割っており、そのためキャラの頭身は高め(本編でもカバー絵の頭身のまま)なのが妙に新鮮です。

「キルミー」では、やすなとソーニャの関係は単にボケとツッコミで百合的な関係は匂わす程度すら無いのですが、アニメとかファンサイドの妄想とかではそっちの方向に広がっていきました。そういう状況をフィードバックしたのか、「カガクチョップ」はちょっと狙って百合要素を入れている感じです。マァ元からそういう志向がある作家で、「キルミー」では抑えていただけかもしれませんけどね。「カガクチョップ」12話のほか、巻末には可愛い女の子に擬人化された吸血生物(ヒルとかノミとか蚊とか)が登場する読み切り「吸血会議」を収録。