芝エビは小さいエビの総称


職場近くにある中華料理店のランチメニュー。私もよく利用している。

芝エビ塩炒め定食が680円。これはやっぱり小さいエビのことを慣例的に芝エビと呼んでいるってことだよねぇ。
いやまあ、このお店は正真正銘の芝エビを使っている、という可能性ももちろんあるけれど。



(以下11月1日追加)
……てなことを書いた直後にこんな記事。

食材偽装:中国料理で「芝エビ」表記NG 小エビ表記に
毎日新聞 2013年11月01日06時30分(最終更新 11月01日09時36分)

ホテルのレストランなどでメニュー表示と異なる食材が使われていた問題で、公益社団法人「日本中国料理協会」(本部・東京、陳建一会長)は31日、中国料理業界で小さいエビの総称として使っていた「芝エビ」を、「エビ」か「小エビ」と表記するよう全国の協会加盟店(約1800店)に通達した。同協会は「食材名の慣習的呼称や誤表記について、どのように修正すべきか悩んでいる店舗が多く、早急に改善すべきだと判断した」としている。

同協会によると、従来はエビの大きさによって、小さい順に「芝エビ」「車エビ(大正エビ)」「伊勢エビ」の主に3種類で表記していた。今後は「車エビ」については「大エビ」と表記するよう求めた。また「伊勢エビ」は国産のみ「伊勢エビ」と記す。「芝エビ」や「車エビ」の表記は、本来のシバエビクルマエビを使っている場合に限られるとしている。

同協会によると、1964年の東京五輪の際、大手ホテルが中国語で「むきエビ」を意味する蝦仁(シャーレン)を「芝エビ」と表記。当時はむきエビ用の小エビとして、東京湾の芝浦で取れたエビが多く出回っていたためだという。現在は芝浦で取れる「芝エビ」は希少で高価だという。

同協会の朝倉孝和事務局長は「(一部で芝エビとして使われた)バナメイエビなどを『芝エビ』と呼ぶと思い込んでいる料理人の認識と、消費者の理解とのギャップがあった」と説明している。【前田洋平】
 
http://mainichi.jp/select/news/20131101k0000m040153000c.html

「従来はエビの大きさによって、小さい順に「芝エビ」「車エビ(大正エビ)」「伊勢エビ」の主に3種類で表記していた」……だったら偽装でも知識不足でもなく慣習的呼称に従っていただけじゃないか。いやもちろん、上の中華料理店は正真正銘の芝エビを塩炒めにして680円の定食で提供しているのかもしれないけれど。