那須PSガレージ、那須クラシックカー博物館

話が前後したけど、8日に那須ハイランドパークで「ガンダム特別展」を見た(2014年3月9日付)後の話。

帰りのバス、途中の「大日向」というバス停で降りて「カーミュージアムカフェレストラン 那須PSガレージ」に向かう。
そこには……。


バットモービル(バートン版)!
タンブラー!


バットポッド


BTTFのタイムマシン仕様のDMCデロリアン

ボンドカー仕様のアストンマーチンヴァンキッシュ
マッドマックスのインターセプター!


ナイト2000!
とまぁこんな感じで、劇中車がズラリと並んでいるのでした。そのほとんどは撮影に使用した「実車」ではなく、あくまで精巧なレプリカなのですが、元来がフィクションの住人なんだしそれで価値が低いとは思いません。

ただしこの施設、建前はあくまで「カフェーレストラン」で、入館料は徴収しないのですが1500円〜1980円の料理を注文しなければなりません。たぶんあれですね、「見せてお金を取る」では権利上色々とクリアにしなければならない問題があるため……でしょうね。車の横にさりげなく(笑)映画のポスターが飾ってあるだけで、この車がナニに出てきたナニなのかの解説は無かったり、パンフレットの表記も「DMC Delorean タイムマシン」とか「SPY CAR」だったりするあたりから察せられます。

そこらへんは別にいいし、料理もまぁ普通だったのですが、肝心の車が見づらい・撮りづらいのは問題でしょう。デロリアンタイムマシンの見どころは何といってもリアセクションなのに、上の写真を見れば判るとおり、後ろまで回りこめません! タンブラーも同様、ポスターが邪魔で全体形を捉えることすらできない。1500円〜1980円は決して不当な値段ではありませんが、普通に言って結構お高いのだから何とかして欲しいところです。


ミリタリー関連では、ジープやM151と並んでXR311という珍車が展示されていました。これはさすがに実車。試作で終わった車ですがタミヤのラジコンのおかげで日本ではおなじみ。

PSガレージをひととおり見た後は、徒歩10分弱の「那須クラシックカーミュージアム」へ向かう。こちらは入館料として1000円。



いきなりこれである。ちょっと「仮面ライダー龍騎」のライドシューターっぽいたたいずまいですが、"AERO CAR"? 1985年アメリカ? いや見たことも聞いたことも無いよこれ!? と思いつつ解説板を読むと……。

実は、アメリカの有名なピザ屋(ドミノピザ)のデリバリーカーとして、CMやピザの配達用に10台だけ町工場で製造された中の1台、ボディはFRPできわめて軽く、時速90kmオートマチック車、フロントが前後にスライドしての乗降になる。

とのこと。よくぞこんな珍車を収蔵・展示してくれました。

館内にはこんな感じでたくさんのクラシックカーが並んでいるのですが、次のバスの時間が迫っていたため(写真のボケっぷりから当時の焦りが伝わると思う・笑)、まずはとにかくお目当ての車へと向かいます。
それは……。



「スピードレーサー」版マッハ号!

ハリウッド映画『スピードレーサー』のキャンペーン用で世界で10台限定生産されたデモンストレーションカー。日本では、映画の配給会社「ワーナーブラザース」が1台、横浜ゴム株式会社が1台保有し、このマッハ5は横浜ゴムからの寄贈であり日本での一般公開は唯一、当那須クラシックカー博物館のみである。(略)展示のマッハ5は撮影で使用された車と全く同じに製作されたものである。

原作は、日本のアニメ「マッハGOGOGO」であり、当時のスーパーカーブームに乗って大ヒットした。

はぁ? 「マッハGogogo」は1967〜68年、スーパーカーブームはその10年後なんですけど!? ……おっと瑣末なところに引っかかってしまったが(でも曲がりなりにも博物館で明らかに間違った解説はいかんでしょ)、ともかくこれはそうした由緒のもの。ある意味「本物」なんですが、コンソールパネルはダミーで、ひょっとしてこれ自走できないのでは?