スズキ歴史館

静岡旅行の話のつづき、つづきはスズキ(ドッ)
旅行に行ったのは3月1〜3日ですが、前の記事は3月15日付、16日付です。
http://d.hatena.ne.jp/UnKnown/20130315
http://d.hatena.ne.jp/UnKnown/20130316
弁天島温泉のホテル(といっても本来は添乗員にあてがわれるような風呂トイレ無しの部屋)に泊まって3月2日、まず向かったのがスズキ歴史館。
http://www.suzuki-rekishikan.jp/
微妙に不便な場所ですし、基本的にスズキ車だけの展示なので興味の無い人にはどうでもいい場所でしょうが、多少なりとも二輪車・自動車に興味があるなら一度は見に行ったほうがよいでしょう。
ここでも(バッテリー切れを心配しつつやっぱり)写真撮りまくりでしたが少しだけup。
 

庵野秀明の「じょうぶなタイヤ!」でもおなじみLC10型フロンテ。「フロンテ360(LC10)は、スズライトとは異なる新しい試みをコンセプトとして登場しました。エンジンはRR(後エンジン・後輪駆動)を採用し…って、それでどこがフロンテ? 
 
私は以前、ワゴンRスティングレーについて「スズキはGMグループだから「コルベットスティングレイのスポーツイメージにあやかってスティングレーと名づけました」と堂々と言っても何も問題ないのに(ていうかそれこそが真の由来だろうに) 」などと書いてしまいました……。
http://d.hatena.ne.jp/UnKnown/20080117#p2
いや申し訳ない、GMとの提携以前にあったんですねぇスズキのスティングレー。

1970年の10月にフルモデルチェンジしたフロンテ71は、ワイド&ローを強調する「スティングレイ・ルック」のボディースタイルでデビュー。(以下略)

軽自動車、それも360規格でワイド&ローというのはちょっと無理な気がしますが、ともあれエイのイメージでスティングレイと称したようですね。
 

二輪にはほとんど興味が無いので、カタナの前年に同じくハンス・ムートがデザインした、ネイキッドのGS650Gなんてのがあったなんて初めて知りました。この他に、もちろんGSX-1100Sカタナも展示されていたのですが、珍車ニューカタナ(3型とかいうそうで)は影も形も無し。あのリトラクタブルライトを実物で見たかった。
 

コンセプトカーもいくつか展示。このS-RIDE(2003年)は「2輪の楽しさと4輪の実用性を兼ね備えた、若者をターゲットとした都市型コミューターです」。ていうかぶっちゃけメッサーシュミットとかのキャビンスクーターの現代版(もう10年前だけど)だよね。
 

こちらはQ-Concept(2011年)。ワゴンRをヒットさせて「軽自動車の規格内で目一杯の客室&荷室スペースを確保する」風潮を作ってしまったスズキが(そしてツインでずっこけたスズキが)、2人しか乗れない超小型車を提案し続けているのが面白い。

ぐま子カラーなのでグッドスマイルカンパニーFigmaが搭乗できる1/12 Q-Conceptを売り出すといいと思うよ。
 

2階はぼワンフロア全体を使って「自動車のできるまで」を解説。もちろん、工場でどう作られているかの解説もあるのですが、企画会議の段階から解説が始まるという、最初の最初からの解説になっています。クレイモデルを作るのに使う道具の展示なんかはかえって珍しいかも。
 

工場での製造プロセスの紹介で面白かったのが「ポカヨケ」。わかりやすくて親しみやすい名前です。でもこれを「Error-proofing」と訳すのはそのまんまというか、面白みが無いというか、「Poka-yoke」で国際語にしてしまえ!


おまけ。現行型、なのに館内で一二を争うほど珍しい車のような気がするキザシ。


そしてスズキ社員駐車場。社員駐車場で「関係者以外は駐車禁止」なんだからそのうえ「軽自動車優先」の表示は要らないんじゃ……。ある意味スズキらしいけど。
(ちょっと続く)