週刊少年チャンピオン#10

いきいきごんぼ 野郎中坊が三人で遊園地で遊ぶだけ。それでもきちんとギャグとして成立しているのが大したものだ。前回以来「ゾンビの襲撃に備える子」という妙なキャラ付けがされた技野だが、冷静なツッコミ役というキャラはブレなかったな。
いるかドルフィン以外のビースト獣にはあらいぐまラスカルがいたり、悪バッドを率いるのは総統フューラーだったり、その背後にはブラックノワールがいたりするのか。
 
「囚人リク」 いつのまに爪が生えそろったんだ、というツッコミは禁止だろう。サッカーのルールには詳しくないのだが、「味方を蹴る分にはルール違反じゃない」って本当なのか!? そういうプレーを想定しての禁止規定が無いのかもしれないが。
 
名探偵マーニー 便利に使える新たな準レギュラーの紹介回?枯野君は自宅警備員と同様、自ら前に出てくるタイプでないからマーニーには色々と都合がよさそうだ。三人組も、とりあえず人手がいるときに出番があるのかも。
香坂君は親父が笑い屋だと知って以来、 「まったく笑えないな」の決め台詞を使う機会を伺ってたんだろうな。
 
「実は私は」 前作と同様、何が描いてあるのかサッパリわからない。
まだ連載第2回なんだから、吸血鬼の日常とか性質とかを描くとこなんじゃないの? 男主人公のほうをメインにするとしても、まずは前回提示された吸血鬼の孤独を掘り下げていくべきだろう(それが無いことには男主人公の覚悟も上っ面だけにしか見えない)。なのにどうやら、作者的には第1回でそれは済んだことになっているらしい。
まぁそれはそれでいいとしてこの第2回、秘密が暴かれる危機をどう回避するか? が話の肝でしょ。なのに、今後レギュラーとして定着するかどうかもわからない敵対者の妙ちくりんな人物造形をオチに持ってきて、回避策にしてしまった。
その回避策がまたウソくさいというか、そんな性格ならそもそもこういう問題は起こらなかった(最初から回避できた)だろとしか言いようがない。幼馴染でありながら今までその性格を把握していなかったというのも、設定の不整合を通り越してもはや不気味。どうしてこれで良しとできるのか。コメディの装いなのに、リアリティのレベルが「いきいきごんぼ」と同じくらいのギャグの水準なんだよねこれ。
前作はなかなか評判がいいけれど、私はもう「名前に「さくら」が付く」というだけでどよめくクラスとか、そのさくらでチーム作って野球やれとか、なにこれシュール系のギャグマンガ? って感じで1話から先もう読めなかった。
「吸血鬼が実在する」という設定を打ち出してリアリティを下げることで、そうした作風とのバランスを取るのかと思って2話まで読んだけど、やっぱりこれは読みようが無いわ。
  
「スポ×ちゃん!」 このまま主人公チームがいいとこ見せないで終わっちゃうんじゃないか? という ドキドキ感がアニメの「咲-saki- 阿知賀編」並だ。……ってあれはホントに主人公チームがいいとこ見せないで終わっちゃったし。あれになったら困るぞホント。