サンシャインの古書市

買う本の数に読むスピードが追いつかないというのに、また本を買ってしまった。
『岩波写眞文庫94 自動車の話』1953年9月 根元書房210円。昭和28年、乗用車の生産・輸入は既に認められていたものの、未だ一部の特権階級のものだったモータリゼーション前夜の自動車事情を、「現在」の出来事として伝えてくれる。
『岩波写眞文庫113 汽車の窓から -東海道-』1954年2月 根元書房210円。東京から大阪まで、東海道本線の道行きを追って、車窓や主要な駅周辺の風景写真を交えながら各土地の風物を紹介。
『普通動物図譜 第一号』東京博物学研究会 明治41年9月 根元書房1050円。明治の本が1050円で買えるというビックリで購入。まー、ボロボロだしページ欠けもあるから妥当なんだろうけどね。菜食赤飯もとい彩色石版の本を買ったのはさすがに初めて。タイトルどおりの動物図鑑で、「ざうりむし」「つりがねむし」などの原始動物から始まり、海綿動物、腔腸動物、蠕形動物、節足動物をカラーイラストで紹介する。

ここからははまぞうを使いつつ。購入価格1575円、書店不明。これはタイトルどおりの内容か。著者はちょっと胡乱な人物のようだけど、だからこその視点に期待。
日本の植民地図書館―アジアにおける日本近代図書館史

日本の植民地図書館―アジアにおける日本近代図書館史

近代だ、大戦間の時代への興味だと言い出すと、コロニアリズム/ポストコロニアリズムというテーマは避けられないので(中島敦で卒論を書いた身としては、南島に対する日本人の心情も興味のあるところだし)、ちょっと角度の違ったところでこの本を手に取った。購入価格2520円、岡島書店。2005年刊の本なんて新品で買えよと思うが、ま、巡り合わせというやつで。