ゾイドジェネシス#11

第11話「旅の仲間」
サブタイトルどおり、ルージと仲間たちとの関係の掘り下げに時間を割いたキャラ主体の回。作画は相変わらずで、ロングになると瞳孔が開いているのは既にデフォ(苦笑)として、修正が追いつかないのか、バストショットでもカットが変わるごとに顔が変わるシーンもチラホラ。いいかげん慣れたけどね。

世界観
ディガルド武国の首都ディグは初登場? RPGのラスボスの居城というか、魔王でも住んでいそうな雰囲気で、そらまあザイリンが好きになれないのも仕方ない。
ジェネレーターを直せる人は、鉱山の町ゼルフトのフェルデ。雪山越えだが、北を目指していたわけではなく、それほどの高山だったからでしょう。線香で時間を計るという小道具の使い方がまた渋かった。

ゾイド
細い山道(懐かしいなあ「妄想戦記・地を這う獅子」)、緑の高原、そして雪山にクレバスと、地形を選ばず進む進む。氷原で滑りまくるライガーや雪降り積もるゾイドたちに萌え。ハイライトシーンの垂直崖面上り下りはもうひと手間掛けて欲しかったところ。ブレードが刺さっていても傷ひとつ付かないってのはなあ。ソウルタイガーが落ちる岩より速く崖を駆け下りるのも、無茶なアクションの割にはいまひとつ映えず。

ルージ
雪にはしゃぎまくるルージ君に萌え? 外套はやはり出立のときに母親に渡されたものなのだろうか。飛び出してから「どこだ、あの薬草は?」と言っていたが、なんの当ても無く走り回るつもりだったのか(笑)。

レ・ミィ
ついに丸焼きの謎が明らかに! 「得意なのよお、丸焼きが」って、野菜や野草まで丸焼きかい。そりゃ食べるとこ残らないよ(笑)。布団のなかで顔を紅潮させていたり、小声で「ありがと…」と言ったりはファンにはたまらなかったのではないでしょうか。

ラ・カン
ルージのフォローをまかせられるセイジュウロウの登場で、出番は減ったがキャラの方向はかえって固まったようです。「これからも仲良くしてやってくれ」あたりはほとんど父親の心境でしょうな。

コトナ
「コトナ・エレガンス」があざなだと明らかに。今後活かされる設定とは思えないが……。「今までの人生の中で一番楽しんでいるかも」とか、旅の終わりを惜しむ台詞とか、「このまま君にくっついて…」とか、思わせぶりな台詞多数。ガラガに結婚の話題を振られたり、ロンに「好きな人間がこの中に…」と言われた後だけに、ルージのほうもかなり意識して……いるようには見えませんでしたが(笑)。

ロン
「コトナはどうして付いてきたのか?」って言うが、お前の理由のほうがよっぽど謎だよ! コトナにはルージとの約束があるし、ガラガにはコトナへの好意とディガルドへの対抗心があるし、セイジュウロウもルージの師匠らしいことをしているし……ホントに、コイツだけは理由がわからない。後々重要な要素に?

セイジュウロウ
いきなりルージの上にのしかかるのが修行かい。結果的には役立っていたようだが……ゾイドのバランスを取る訓練だったのか? コトナが雪合戦に加わった後や、ルージとコトナの会話の後に無言のカットが入ることにはどんな意味が?

ディガルドの人々
ジーン大将登場。「私と君との仲」って、一体どういう仲なんだ。ザイリン少将、休暇名目でついに更迭。故郷はディグではないことがさりげなく明らかに。代わって任を受けたのは眉無し将軍ゲオルグですが、大将は一体なにを根拠に、ラ・カンたちがそのあたりをうろついている可能性があるといったのか(苦笑)。