ゾイドジェネシス#32「ソラノヒト」感想

普段のへっぽこ作画は笑って見過ごす私も今回ばかりはブチキレ。
「こんな大きなゾイド、初めて見たわ!」
全然ゾイドに見えねぇよ!!
このシーン、「暗がりをロンがライトで照らし出すと、それまで岩肌だと思っていたものがゾイドの一部だったとわかり、ルージとミィは驚愕する」……などと文章にするとそれなりに盛り上がるところなのに……。作画のセンスがダサ過ぎっつーか、誰かスタッフに「これではただのパイプにしか見えない」とリテイク出す者はいなかったのか!? ゾイド講座に登場したアニメ仕様のギルドラゴンが、非常に格好よくアレンジされていただけに、逆に怒りがひときわ増した。

と、ひとしきりブチキレたところであらすじを。ディガルドの技術力の背景が“ソラノヒト”と(視聴者に)明かされる一方、ルージたちもカトーンの街でギルドラゴンを初めとする高度な技術に触れる。どこか謎を秘めた街の有力者たちに気に入られたルージは、その協力を取り付けた……というお話。ついでに、ザイリンバイオヴォルケーノとルージが再戦、バンブリアンを犠牲にしてそれを退けた、という戦闘もありました。

オーバーテクノロジー
ついに明かされたディガルドの技術力の背景。設定上では十数年も以前からなので、いつ明かしてもよかったところですが、ルージたちがギルドラゴン等に接触するのと展開の足並みを合わせるのが構成の妙? 「ギルドラゴンはあれ1体じゃないかもしれない」との台詞は、第29話「秘密」で言及された「滅びの竜の復活」と合わせて伏線とみるべきでしょうか?(今さらながら、コトナは「滅びの竜」を知っているやらいないやら不明なんだよな……一言あれば次の展開へスムーズに流れただろうに)。
謎の「ソラノヒト」は、かつてギルドラゴンで「天」に逃れた人たちの末裔でしょうが、ルージの言うとおり「天には何があるのか?」(定番でスペースコロニー?) 何故ディガルドに肩入れするのか? そしてカトーンの街の人々は何者なのか、ルージに対する協力とはいかなる形になるのか? いよいよ終盤に向かって設定の地ならしが始まったという感じです。カトーンの街の人々は、ソラノヒトの中でディガルドへの協力をよしとしない一派かとも思ったのですが、「ディガルド討伐軍ではなくルージに手を貸す」ことにこだわっていることをみると、また違う模様。

ゾイド
バンブリアン、バンブーミサイル全弾発射>槍を使っての高飛び>青龍刀を初めて展開> タイヤ飛ばし攻撃>槍飛ばし>ヴォルケーノ組み伏せ……とかつてない大活躍をしたところで……お払い箱かよ(涙)。キットはよく出来ているだけに、ろくろく活躍しないまま退場してしまうのが非常に惜しい。

【ロン】
突如死亡フラグを立てて、突然遺言めいたことを言い出して、「さらばだ!」とか言われても対応に困ります(苦笑)。しかもそれで「実は生きていた」ってのもなあ。脱出時に手にしていたのは何?
「通信機かぁ〜っ!!」と、他所様の感想で判明。なるほど、見返すとコンソールとロンがワンショットに収まっているカットが無いわ。つまり「我が人生に悔い無しってヤツだ」「ミィ、ルージ君と仲良くね」も、ハヤテにつかまりながら言っていた、ということで。人騒がせな奴だなまったく(笑)。


ザイリン
またしても生死不明ですが、これで死ぬわけないし……。「ゾイド一体犠牲にする覚悟でないと倒せない強敵」というあたりを見せたかったのでしょうが、その相手がこれまでほとんど活躍してなかったバンブリアンではねぇ。体調が優れない原因を「傷の後遺症」だと思い込み、ヴォルケーノのせいだと思わないぼんやりっぷりが相変わらず。まぁ、それだけジーンを信用している、という演出なのかもしれませんが。