ゾイドジェネシス#35「奇襲」感想

・協力を渋る反ディガルド勢力に自分たちの力を示すため、ルージの提案によりディグ奇襲作戦が敢行される。

作戦の目的が渋すぎ。しかしこのために「全員生還すること」「一般市民には被害を出さないこと」という理想論的な条件がちゃんと意味を獲得している

・作戦を可能にしたのはカトーンの街でもらった正確な地図と、ルージの「地形を読む」能力。そのためにディガルドの勢力圏を迂回してディグに至るルートを見つけ出した。また、奇襲を受けたジーンらは、ソラノヒトが何らかの形で関与していると推測。

地図というアイテムがまた渋い…。直接的ではないがカトーンの街とソラノヒトの関係も暗示?

・奇襲部隊はリーオの武器を持つ7機という少数部隊。これは、奇襲ルートの途中にある段差を越えるのにレインボージャークによる空輸が必須で、大部隊は展開できないため。

要はレギュラーだけが活躍するお膳立てなのだが、よくまあキッチリと理由付けしてくれるものだと感心する

・ズーリ居残り組は演習を行うことでディガルド軍の陽動をはかる。

さしものボラー少将にもディグ奇襲は予想できず。トラフ駐留軍とバイオプテラだけでなく「ディグに増援を要請している」の台詞で陽動の成功を強く印象付けてくれた

・奇襲作戦開始。朝日を背後にバンブリアンを懸架したレインボージャークがディグに突入。バンブリアンバイオゾイド駐機場付近に着地、攻撃。

「我奇襲ニ成功セリ」にちなんで12月8日になってから感想を書こうかと思った(笑)。笹ミサイル11機同時ロックオン! でも着弾はバラバラ(笑)。まさかバンブリアンが今さらこれほど活躍するとは

・城壁を越えてムラサメライガーソウルタイガーデッドリーコングがディグ市街に侵入。市民たちは「霧の河の戦いの奴」「青いライガー」に恐れおののく。

ここまで知られているのか、とは思うが、手配書まで含めてムラサメライガー&ルージが名を上げているのはこれまで描写が積み重ねられてきたので違和感は無い

・混乱するディガルド軍司令部。

司令官の無能っぷりが凄まじい。「兵力を向かわせろ!」「ではバイオゾイド駐めのほうは?」「そちらも逃がすな!」ひどい上司だな(笑)。首都防衛部隊といえば聞こえはいいが、圧倒的に有利な戦況で前線に出ていない部隊だからこんなものか

・北側よりソードウルフランスタッグがディグに侵入。かく乱をはかる。

「わかっています、おじ様」久々にりりしい姿を見せるミィ。これは西園脚本ならでは?

・バイオラプターグイの秘密格納庫を発見するルージたち。そこにジーンの乗るバイオティラノが登場、ムラサメの大刀を寄せ付けない装甲と強大なパワーでルージたちを圧倒する。

コングが敵の両手をふさいで側腕で攻撃、だがティラノも側腕で応戦というあたりは巧くギ双方のミックを使っていて好印象。しかしタイガーの残像エフェクトは意味が無い気が…。攻撃かけるときに止まっていてはそりゃ応戦されるよな(笑)

・刺し違える覚悟でコングの左手の封印を解こうとするガラガ。しかし「みな生きて帰らなければ意味が無いんだ!」とムゲンにエヴォルトしたライガーで割って入るルージ。

ムゲンライガーのエヴォルトバンク初登場、ちょい地味め。今回のエヴォルトも「味方を思うこと」がカギだったのがポイントか。つーか正直コングの暴走のほうが見たかったりして

・さらにレインボージャークバンブリアンが不意打ち、撤退をはかるルージ一行

・ソラノヒト、バイオラプターグイを見て「あれは」「まさか」「なんということを!」

どうやら空飛ぶ機械もとい飛行ゾイドの技術は供与していなかったらしいイノセントもといソラノヒト。自分達が攻撃される危険を恐れてだろうか。となるとバイオプテラに乗るフェルミはやはり……

・後方支援のため待機していたティゼ、ブラストルタイガーサーミックバーストを使用。ディガルドの軍勢の足止めをはかり、撤退を支援する。

サーミックバースト、エフェクトは微妙に地味だが威力は凄い。地面溶かして足元をとらえればバイオ装甲だろうと無関係ときたか

・ディグが奇襲を受けたとの報告を受け、ルージとの再戦を思って萌えるもとい燃えるザイリン

「十数体のゾイドの攻撃を受けた模様です」という誤った報告が芸コマ

・ソウタはパチンと盛大な音を立てるシャボン玉とともに消ゆ。とりあえずは死亡確定、のようですが……例のあの人のあの発言が……。

・2ちゃんアニメ板の「ジェネシス」スレで、プロメ、サマリ、ユウロというソラノヒトの名前の元ネタを経由して、フェルミとロン・マンガンの正体を推測していたことに脱帽。