脱近代

/「ガンダム」を見る建築評論家

3月2日付「「ガンダム」を見ない自動車評論家」、3月3日付「ガンダム車とガンダムデザイナーの意識」のつづき。「ガンダム」というデザイン評論用語が登場するのは、自動車評だけではない。建築の世界にもそれはみられる。こちらについては私もあまり詳しく…

ディスカバー・モダニズムジャパン

【国鉄という「大きな物語」】 国鉄の歴史が日本の近代史そのものだというなら、国鉄の終焉(分割民営化、JR化)はすなわち近代の終焉であり、脱近代(ポストモダン)への移行である…という観点の記事を以前に書いた(2007-09-20「国鉄の終焉、近代の終焉」…

「明日地球が爆発して終わる世界」の世代論

2009-10-08付『「つぎの日ちきゅうがばくはつしておわり」の世代論』の続き。小松左京に「くだんのはは」という短編がある。私は過去に二度読んでいるのだが、初めて読んだときと二度目に読んだときとで全く読後感が違ったのだ。 概要は有名な短編の割に、ラ…

「つぎの日ちきゅうがばくはつしておわり」の世代論

子供の頃、ある程度の年齢になったとき、小説なり口述なり漫画なり、表現方法はなんであれ、自分ならではの物語をある程度まとまった形にしようとした経験は、世代を問わず多数の人にあるものと思う。そしてまた、結局はまとめきれずに放棄した経験も、多数…

月にロケットが飛ぶ時代

一生に一度は言ってみたいセリフ〜。 「幽霊? ハハハ、バカバカしい。月にロケットが飛ぶ科学万能の時代にキミはそんな迷信を信じているのかい?」 ……いやまぁ、これは色々とツッコミ待ちなわけですが(「月ロケット…って、最後の有人飛行から36年経ってる…

情報化時代はいつ始まったか

4月から始まった新番組で、最大のアタリは「発掘!鉄道記録映像」(MONDO21)だ。これは、60〜70年代に制作された鉄道関連の産業映画を紹介するという番組。「紹介」といってもおそらく全編丸々の放映で、「60〜70年代の鉄道記録映像に特化したNHKアーカ…

/日本沈没と70年代、そして現代

未だに昭和30年代ブームを引っぱる雑誌もみられるものの、世間はそろそろ「その次」に向かって動き出しているようにみえる。一度は企画自体が沈没した『日本沈没』(公式ホームページ)のリメイクがここにきて浮上したことは、70年代ブームの予兆と捉えたい(…