1989年のマーチスーパーターボ記事

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さて一昨日ですが、ツイッター上でこんなイラストを目にしました。
https://twitter.com/sekihang_MYBK/status/651416967732027392
日産マーチスーパーターボスーパーチャージャーターボチャージャーのふたつの過給機を備え、さらにレースのレギュレーション(過給係数)に合わせて自然吸気型よりも排気量を小さくしたという、やる気満々のホットモデルです。見た目については、後のいわゆる「ガンダム車」のルーツ的なご面相ですな。
なお、私は以前から「ガンダム」という単語が揶揄的に自動車雑誌に書かれたことに関して「最古の例は『モーターファン』あたりの初代日産マーチの初代ターボ(スーパーターボではない)の記事」などと書いておりましたが、上のツイートに対する返信にも「ツインチャージャーじゃない方のターボがなんでか「ガンダム」と言われてました」とあって、やはり私の記憶違いではないようです。
https://twitter.com/skullrider750cc/status/651420524678000640
時期も出典も不明ですが、わざわざ「ツインチャージャーじゃない方」と書いているので、やはり私が見た記事と同根でしょう。
 
さて、そっちはさておきスーパーターボのほうです。せきはんさんのツイートを見て、そういや手元の資料にこれが載ってる奴があったな、と本棚からA4判の雑誌別冊を引っ張り出しました。
平成元年(1989年)10月20日発行のホリデーオート10月臨時増刊『スポーツモデルイヤー '89/'90国産スポーツ車購入バイブル』なる本。モノクロ2ページのマーチスーパーターボ紹介記事のなかで「EXTERIOR & INTERIOR」には「派手な顔でもいいじゃないですか」との小見出しが付いている。

派手な顔でもいいじゃないですか
正直いってまたまた出ました!って言えるぐらい笑いと迫力のグリルデザインを持つ。今さらって気もするが、とにかくガンダムは不滅ですといった感じで、説得力がある。ボンネットのエアダムもこれでもか!ってぐらいに大きく、走りに徹した割り切りをイメージさせる。

出ました「ガンダム」! 「正直いってまたまた出ました!」はむしろこの単語のほうだろ、というツッコミはおいといて、この書きぶりからすると以前から、つまりスーパーターボでないマーチをやはり「ガンダム」と言っていたようです。となると、最初に「ガンダム」を使ったのは(私の記憶にある範囲で最古の例は)『ホリデーオート』誌だったのでしょうか? 次に国会図書館に行く際にちょっと見てみることにします。