忠魂碑・忠霊塔#42「結城大本営」

敗戦70年の節目らしいので、私も忠魂碑の写真をupしてみる。いやまあ毎度無関係に上げてるけどね。


砲弾形の「忠魂」の碑。「日露戦役記念」で明治三拾九年四月一日付けで建てられたものだ。70年どころかそもそも太平洋戦争と無関係。

揮毫はおなじみ「(乃木)希典」。前に「東郷平八郎」のケースで触れたけど、ゴーストライターていうか名義だけ貸して別人が書いた碑文も相当あるのではなかろうか。
http://gray.ap.teacup.com/unknown/345.html

場所は茨城県結城市。8月14日、宇都宮への帰省のついでで行って、主に町中の蔵を見て回ったのだが、観光案内マップに「結城大本営」なる穏やかでない言葉を見つけて、何があるかと向かってみたら、この忠魂碑があったという次第。神社とは無関係な場所に、ここまで綺麗に整備された状態の忠魂碑が立っているのは珍しい気がする。

ちなみに結城大本営というのは、明治40年(1907年)の陸軍特別大演習の際に設置されたもの(写真奥は昭和10年3月に建てられた「明治天皇結城大本営」の碑)。なので、忠魂碑が建てられたのが明治39年であるなら、最初はおそらくここではない場所に建てられたと推察されます。