「俳句 −十七字の世界−」修了

先週は「俺タワー」だけで忙しかったわけではなく、gacco「俳句 −十七字の世界−」の第4週の講義視聴、クイズ、レポート提出そして採点も済ませたのでした。これにて修了〜。ひいき目無しでかなりの名講義で、「とうとう終わった」という充足感よりも「これで終わるのは惜しいなぁ」という気持ちのほうが強い。

第1週では、和歌から連歌俳諧連歌を経て俳句に至るまでの歴史を取り上げたこの講座ですが、最終週は俳句はどう英語(他言語)に翻訳され、英語による「ハイク」はどう洗練されていったかに重点を置いていました。芭蕉の句の観賞(解説)を長らく続けたところからいきなり英語に飛んでおり、近代俳句を確立したという正岡子規はほぼ全面スルー、現代俳句は高校生の作品しか取り上げないという少々いびつな構成ですが、わずか4週の講義で俳句の豊かさを伝えることに重きを置いたためでしょう。

手間だったのはクイズよりも自分のレポートの執筆よりも、他人のレポートの採点(受講者相互採点方式なのでした)。修了か否かを左右するものではないとはいえいい加減に点を付けるわけにはいかず、しかし5本もあると中には問題大アリなレポートもあって、となるとコメントでダメ出しせざるを得ず、でもあんまり突き放した書き方をするわけにも……と神経がだいぶ擦り減りました。

クイズはもう、内容以前に四者択一問題の正解術ノウハウでこなせるし、レポートもちゃちゃちゃってなもんで。マァ、下書きを終えた後で解説本を読んでみたら思いがけない情報がまた色々と出てきて大分書き直すことになったりしましたが、あんなところでしょう。クラス終了の11月9日以後にこのブログにもアップします。

それにしても、MOOC全般に言えることですが、これだけの講義を無償で提供して果たしてペイするのか?(しないんだけどね)という点が改めて気になってきた。実際、6講座が開講する10月がピークで、11月は4講座、以後に予定されているのは目下3講座のみ。水面下ではそれなりに動いているものと思いますが、各大学はさほど乗り気でもないのかと少々先行き不安です。