筑波海軍航空隊記念館・地下戦闘指揮所跡「地下ノ森」

東北旅行の話がもう2回分残っているが、期間限定イベントを優先して取り上げようということで、本日8月14日に行ってきた筑波海軍航空隊記念館・地下戦闘指揮所跡の話。
 
筑波海軍航空隊記念館は今年3月29日にも訪ねており(3月30日付)、これが二度目の訪問。というのも、私が訪ねたひと月半後、新たに地下戦闘指揮所跡が見学可能となったためだ。

地下要塞(地下戦闘指揮所)公開!!
「地下戦闘指揮所」とは、爆撃で司令部庁舎が使えなくなった場合のために造られた地下要塞でした。今でもほぼ当時のまま残っている貴重な遺構です。これまで立入禁止だった【地下戦闘指揮所】が公開出来る様になりました!! くれぐれもルールを厳守の上、ご高覧下さい。
5月17日より、晴れの日の土日祝日のみの公開となります!!
http://www.p-ibaraki.com/tsukuba/chika

この場所でさらに、現在は期間限定のイベントが開催されている。

【お知らせ?】地下要塞がアトラクションに!?【8月9日〜】

来る2014年8月9日より、茨城県笠間市の筑波海軍航空隊記念館にて、スタジオ・エトセトラが企画協力で参加するウォークスルーアトラクションが期間限定で開演予定です!
「涼仙」の凄腕の庭師たちの手によって、記念館に現存する巨大な防空壕跡が「地下ノ森」が生まれ変わります。時の止まった「地下ノ森」のどこか奥深くに眠る、70年前のポストを探照灯とヘルメットを片手に探し出し、そこに一枚の葉書を投函してくる、という前代未聞のアトラクションです。投函した葉書には何かが起こります……!

アトラクションは8/9より8/17までの間、毎日開演。(以降もしばらく継続開催されるかもしれません。)
http://www.p-ibaraki.com/877

まぁ正直、普通に遺構として見学したいところではあるのだけれど、それはまた後で来ればいいわけで、せっかくだから時期を合わせて訪ねてみた。
 
えーと、まず言うべきは「遠い!」。駅から筑波海軍航空隊記念館まで徒歩30分以上かかるが、そこから地下戦闘指揮所跡まではさらに徒歩15分以上。駅から歩いて行くバカは私くらいだろうが、普通の人は車か駅前のレンタサイクル(がどこにあるかとうとう分からなかった…)の利用をお勧めする。

さて、地図で案内された現地近く。墓場の向こうにひっそりと、一部だけが見えるコンクリートの構造物。これが、地上から見える遺構の一部だ。

出入り口なのか換気口兼明かり取りなのかは不明。これは、遺構内をひととおり歩いた後で「だいたいこのあたり」と目星を付けて見つけたもので、知らなかったら通り過ぎていただろう。

そしてこれが出入り口、イベント的には出口。

もういっちょ出入り口、イベント的には入り口でドアが設置されている。

そしてこれがツーショット……って見づらいね。左奥に出口。目立ってはいけない施設だから当然だが、ホントに「ひっそり」と存在している。
防空壕だの地下要塞だのは、ちょっとした丘の下にあって出入り口は崖に開いているものと相場が決まっているが、ここはYahoo地形図を参照してみても全くの平地で、そういう点でも目立たない。
さて、肝心の内部だが……、撮影できなかった。禁止されているわけではなく、制限時間15分で「宝探し」に挑むとなると写真を撮る時間など無いのだった。
ええとまぁ、だいたいこんな感じ。
http://www.p-ibaraki.com/912

思ったほどには広くなかったが、あんまり広いとガチで遭難者が出そうだし、宝探し方々歩き回るには適度なスケールだろう。
 
イベント仕立てに対しては思うところが無いわけではないが、宝探しはそれとして面白かったし、こういうふうに「人を集める工夫と手間」を惜しまずに投入することが、今後の長期間にわたる遺構保存につながるのだから、まずは賛成しておきたい。