秩父の古い建物

昨日(10月16日付)の続きで秩父の古い建物の写真をいくつか。

昨日取り上げたあさや商店のお隣、「読書クラブ」。お隣というかつながっているように見える。原宿キディランドの創業者が戦後間もない1946年に秩父で創業した「読書クラブ橋立書店」を受け継ぐ書店とみてまず間違いないだろう。秩父にこれ以外に「読書クラブ」という書店がある(あった)とも思えないし。

いわゆる看板建築。3階は窓2枚分プラスちょいの奥行きしかないことがわかる。

「小池煙草店」は国の登録有形文化財。……だったら電柱とか街灯とかもうちょっとなんとかならんのかという気が。ブツブツ。「装飾性に富んだ昭和初期の店舗兼用住宅」、建築年は特定されていないようです。

右横書きだと一目で戦前の建築だと分かるのが有り難い(所詮ミーハー)。まぁ戦前の建築なのに店名(社名)が左横書き、という物件を岡山の妹尾で見たこともあるので油断できないが。

これも有形登録文化財の「パリー食堂」、昭和2年築。かつてはカフェーだったそうです。
(↓参考)
http://www.arakawas.sakura.ne.jp/backn011/parishok/parish.html

「パリー」の文字がピカピカなのは後年付け替えたものでしょうか。
んで、建築趣味がムズカシイのは……。

これが昭和初期で、

これが昭和2年とくると、

これも昭和ひとケタ?
……と思ってしまうところ。読書クラブの創業が昭和21年なのだから、それより古いわけはない。
……と思わせて、やっぱり昭和ひとケタ築で元は別の商店だったのを書店に転用した可能性もあるわけで、疑問を持ち始めるとキリがない(ちゃんと調べりゃいいだけなんですけどね)。ただ、戦後生まれにしては看板建築というのは形態が少々古い気がするんですよねー。

読書クラブが昭和ひとケタ築なら棟続きのこれもひょっとして? いやいや、セルフサービスの店の歴史を思えばそんなはずは。でもでも建物自体はあるいは? とか色々興味は尽きない。