ホットウィールSUBARU BRAT

というわけで、「ベストカープラス」スバル特集号に続いて先日購入したミニカーをご紹介。

HOTWHEELS BOULEVARD シリーズのこのクルマ、遠目には「なんとなくピックアップが下がっているなぁ」くらいで車種は判別できなかったのですが、手にとって「SUBARU BRAT」と書かれていてビックリ。
ブラットというのはレオーネの後部を荷台にしたピックアップトラックで日本未発売。2代目のほうはかつてタミヤが1/12RCカーを発売したり、そのプロモーションでモ子ちゃんステッカーにもラインナップされたり、並行輸入ながら日本にもボチボチ入ってきたりで(私も二度三度街中で実車を見たことがある)それなりに馴染みがあるけれど、このミニカーは初代のほう。なかなかに珍しい。
実車が現役当時に発売されたHWのリデコかと思ったが、シャシ裏にモールドされたマルCは2012年になっている。

ちょっとアレなオーナーが粋がってやっちゃった感のあるミリタリーテイストの艶消しグリーン。似合うといえば似合うが、なんでそのうえレーシングゼッケンを付けているんだ、という。
ホットウィールにはいつものことですがノーマル車の再現ではなく、バンパーにアニマルバーを追加、車高を上げて大径タイヤを履きオーバーフェンダーを追加、荷台にはロールバーと補助灯を追加した状態。さらに、この写真ではわかりづらいですが排気管は左右横出しになっています。
ブラットの特徴である、荷台の後ろ向きのシートも当然のように再現。精密感は少々欠けますが雰囲気はよく出ています。

スバルオブアメリカからの富士重工に対する「スバル・ピックアップ」を望む声は当初からあったものの、アメリカでは輸入ライトトラックに、25%という破格の高関税を課しており、フレーム付きの日本製ピックアップトラックは、ボディをキャブ部分のみの架装に留め、荷台は現地で組み付ける、「キャブシャシー」という部品扱いで輸出する「裏技」でこの高関税を回避していた。
しかしスバルではフルモノコックボディ以外の普通車を生産しておらず、こうした「荷箱分割方式」が取れない。アメリカ政府との度重なる折衝の末、「ピックアップ」とは名乗らず、荷台に固定式のシートを2脚取り付けることで、4人乗りの「乗用車」としての輸入を認められ、1977年10月から「BRAT」という専用名称が与えられ、アメリカへの輸出が始まった。
 
フリー百科事典ウィキペディア「スバル・ブラット」より


サイドビューとフロントビュー。ブラット は ブラッド ではなく、つまり「血統」ではなく「悪童」なんですが、今回ウィキペディアを開いてみて「「BRAT」は、Bi-drive Recreational All-terrain Transporter の頭文字に由来」と知ってビックリ。なんか「ボトムズは「底辺」って意味じゃないよ!"Vertical One-man Tank for Offence & Maneuver-S"の略だよ!」をリアルでやってるみたいだ。スバルには他に「VIVIOはVIVIDに由来する造語だよ!排気量の660のローマ数字表記?へー気付かなかったなー」というケースもあるな。

WRXなのでギリギリで現行型のインプレッサ(ていうか今はWRX)と並べてみた。見た目も性格も異なる二台なのであんまり面白い画像にならないね。このマジョレット版WRXトミカWRXとの比較もいずれ。