糸川英夫

先日、映画「風立ちぬ」に関して「こうなったら押井守に中島知久平の映画を撮らせて」などと書いた。
http://d.hatena.ne.jp/UnKnown/20130510
それはそれで面白そうだと思うのだが、三菱の堀越二郎に対抗するなら中島も社長でなく設計技師でないと釣り合わないよなぁとググったら……。
しまった、一式戦・隼を設計したのってあの糸川英夫じゃないか!
戦後の活躍があまりに目覚ましく、中島飛行機糸川英夫という印象が薄かった。
それにしても、決して貶めるつもりはないのだが、比べて堀越二郎はどうにも「ゼロ戦だけの人」なイメージだ。いや、イメージだけでなくたとえばwikipediaの「堀越二郎」の項にある単著・共著・監修等・小説・漫画・映画のタイトルを見ても、実になんとも零戦づくし。もちろんその業績だけで大したことなのだが、この人で一本の映画が成り立つのかと心配になる。なんかキャラクター性も弱いし。
つーか映画にするなら糸川英夫とか中島知久平のほうが面白いよ、絶対。



蛇足ですが当ブログでは以前に一度、さりげなく堀越二郎に言及しています。2012年3月10日付「VTOと呼ばれていたVTOL」に、「翌1955年の『科学朝日』3月号では、あの堀越二郎が「直昇航空機の背景」を執筆」とホントに一言。