最近見たテレビ番組

ドキドキ!プリキュア
ジーナの登場で物語が新たなフェイズに突入しちゃった感じ(特に次回以降ですが)。それが悪いとはいわないけど、アイちゃんの謎が置き去りになっているのはさすがに気になる。登場人物たちが「アイちゃんって何者なんだろう?」と思ってくれないと、後々バタバタしてしまいそうだ。ていうか合体技用の新ラビーズを何故かアイちゃんが持ってくることとか、お前らちょっとは疑問に思えよ(苦笑)。
 
宇宙戦艦ヤマト2199
艦首の「波動砲」と艦尾の「推進ノズル」と艦底の「第三艦橋」――。大ざっぱに、元祖戦艦大和宇宙戦艦ヤマトとを描き分けるポイントはこの3点なんですが、いかにも宇宙戦艦らしいノズルや必殺兵器として印象深い波動砲に比べて、旧作では第三艦橋は有効に使われているとは言い難かった。「損失された直後に復活している」とかそういうネタでしか知られてないよね。

それが「2199」では、天地ひっくり返した潜水艦モードによってこれまでにない存在感を示してくれました。なるほど、こんな使い方があるのかという感じ。

ごく個人的な話ですが、旧作では「ヤマトは潜水可能な設計となっていたのである」とかなんとかナレーションが入って、幼き日の私はこれを旧日本軍の大和のほうの話かと思ってしまい、いっしょに見ていた父に興奮気味に「ホント? ホント!?」と聞いたという思い出が(笑)。宇宙戦艦に潜水機能があるというのは子供心には「言うまでもないこと」で、わざわざナレーションで説明するくらいだから元祖大和の話かと思ってしまったわけです。

しかし今の目線で言うと、「宇宙戦艦になぜ潜水機能を付加したんだろう?」という逆の疑問が沸き起こる。海のある惑星に立ち寄って、かつその海の底に潜る状況なんて何故に想定していたんだろう? 「2199」はそうした細かいところにまで気が回っている(「枝葉末節に拘泥している」とかいうな!)作品だけに気になりました。移民船としても無駄な機能だよねえ。

SID、コンピュータ衛星。このSID……は加藤精三の声ではしゃべりませんでした。ていうかコンピュータ衛星でもなく戦闘機の音声入出力インターフェースで、ちょっと「レイズナー」のレイっぽい。レイズナーのときも思ったけど、巡航時には別に音声入出力って要らないし、戦闘時にはいちいちしゃべっていられないだろーという気がします。

時限信管付の実弾である三式弾での対基地攻撃、飛び上がってショックガンに切り替えての対艦攻撃という描写は中々面白い。「砲身から出てくるもの」が明確に違うので、細かい設定がわからない視聴者にも戦い方を変えていることはきちんと伝わったでしょう。ガミラスフォーミング済の冥王星という特殊な環境なんだから、重力とか自転速度とか気圧とか風向とかよほどデータを集めないと曲射で目標に当てるのって難しい気もしますが(苦笑)。

そしてデスラー登場。惑星テロンをあまり重視していないふうなのは、まぁ当然といえば当然ではあります。しかしヤマトにしても目的はイスカンダルまで行くことでガミラスとの戦闘は二の次ですし、この先どうやって双方の「戦う理由」を描写するかが気になるところ。
 
這いよれ!ニャル子さんW
うーむ。事実上恋敵が不在で三角関係のハラハラドロドロが無いのに、ニャル子と真尋さんとの関係が進展してもドラマが生じないよなあと思ってしまう。それとも昔書いたような(2012年7月14日付)基本設定を活かした、「ニャル子は可愛いけど正体は無貌の神で、いいムードになっても肝心のところで正体を見せてしまって真尋は引く」という、恋愛が成就しない仕掛けが使われるんだろうか。
 
超速変形ジャイロゼッター
話づくりの基礎が抜けているアニメ版、「車にもロボにも興味の無い奴に描かせるな!」に尽きる漫画版、無名メーカーのフックトイ並みの玩具版と、とにかく各方面で散々なコンテンツだったが、このうえ要となるアーケードゲーム版まで完全に消化試合になってしまって一気に興味が薄れた。
先週金曜から稼働を始めた第5弾、新車はアルカディア車中心で実在車はZ34のみ、予想された86×3のトヨタ合体は無し、アニメの展開的に当然あると思われたギルティスの自機化も無くイレイザー01=ソウタはほったらかし、ボスチャレンジカードがホントに第4弾限定で何のフォローも無し、その他もこれという新要素は無し、新コースはいきなりSランククリア可能……。下取りキャンペーンももうやらないそうだし、そろそろ潮時かね。7月に第5弾プラスになって、アニメ終了に伴い9月中に姿を消すくらいかなー。

http://gyrozetter.com/arcadia_cs/02/boss/
ちなみに12日時点でボス・合体ボス部門の全国26位です。これからジワジワ順位を下げる予定(笑)。だってまずボス戦の発生がランダムで3、4回に1回くらいしか起きないし、勝つための作戦はある程度組めるけど最終的に高得点になるか否かはほぼ運だめしだから、上を目指す気にならない。
アニメは今週もつまんなかったです。ベラベラと台詞で新設定を説明しまくるわ、そうしてせっかく説明した新設定の「超速変形の授業」や「バーストファイト」を中途半端に放り出すわで、相変わらずのジャイロゼッター。メヴィウスオーバードライブのお披露目も、アーケード版をやってる人間には「今頃?」だよ。新オープニングはちょっと格好いいけど、選ばれしドライバーが6人になっていよいよとっ散らかってきた本編が見事なほど反映されている。
なんつーか巧拙以前に、やっぱり「基礎が抜けている」としか言いようがないんだよね。バーストファイトという新設定が出てきた回には、ゼノンとのガチバトルになったにしても3対3でのチーム戦を描くというのが基本だと思うんだ。
「1週間が過ぎた」「3カ月が過ぎた」で時間を飛ばした際に「その空白の時間に何があったんだろう?」と思わせるフックが何も無いのも凄い。例えば導入部ではソウタはまだ周囲から浮いた存在だと描いておいて、それが3カ月後になるとすっかり打ち解けている様を描いてメリハリをつけるとか、子供たちは楽しげな超速変形の授業を、しかし司令たちは難しい顔で見ているとか(いきなりジャイロゼッターの積極的な普及を図ったことにはシリアスな裏があると暗示)……。フツーに考えて色々あるだろうよ。