キッズステーションで帯放映していた『魔神英雄伝ワタル』が終わった(今日からは『ワタル2』)。ひととおり見終えて思うのは、「小山高生の評価って、アニメ界に残した功績からすると、不当と言っても差し支えないほど低いなあ」ということ。
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この凄まじいばかりの作品歴を見よ! 「ほか80作品800話以上」という仕事量だって圧倒的だ。アニオタならばまさかこの名を知らない人はいないだろうし(ていうか小山高生の名を知らない奴にオタクを名乗らせはしねぇ)、非オタでも「ヤッターマンとかのタイムボカンシリーズ」とか「アニメのドラゴンボール」とか、作品名を言えば「ああ、あれの脚本家なんだ」と伝わるはずだ。
自身の作品に加えて、後進を育成した功績もまた非常に大きい。マンガ界における小池一夫に匹敵するのではないか。最近も、『アキバレンジャー』の公式サイトに荒川稔久が香村純子の兄弟子云々と書かれていて「あれ? この二人で師弟じゃないの?」と思って調べてみたら、ふたりとも小山高生門下(ぶらざぁのっぽ)だった、なんてことがありました。
なのに何故か、評伝だとか全作品評とかが見当たらない。いやまぁ、「いわゆる作家性」を強く押し出す作風ではなく、変に「教育的」だったり「問題提議」だったりもしない、「ふつう」の子供向けアニメがメインだから論じにくいのはわかるんだが……。ふつうで凄いものって、何につけても評価しづらいというのは確かなんですが……。それにしたってこう、不当と言っても差し支えないほど低く評価されている。
『ワタル』といえば広井王子の作品扱い、『マイトガイン』といえば高松信司の作品扱い、『ドラゴンボール』は鳥山明の作品だ。どれももちろん間違いではないのだが、どうしてか小山高生はスルーされがちだ。
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こう言っては何ですが、小山氏ご本人が元気なうちにどこかの出版社で評伝を出してはくれませんかね。