光画部時間と鹿島時間とウチナータイム

2009年9月10日付で「光画部時間と鹿島時間」という話題を取り上げた。
http://d.hatena.ne.jp/UnKnown/20090910
マンガ『究極超人あ〜る』に出てくる「光画部時間」に似た現実での言い回しに「鹿島時間」がある、という話。鹿島時間はさすがに2時間とはいわず、「集合時刻の30分後位までの間に集まること」だという。出典はとりあえず『広報かしま』昭和45年8月1日号だが、現代でも使われているらしい。
「「○○時間」があるのは鹿島に限ったことなのか」「いつから使われている言葉なのか」などと様々な謎を残しつつ、その後は何もどうとも調べていなかった。
そこに『琉神マブヤー3(ミーチ)』#10「ウチナータイムのマブイストーンがデージなってる!」だ。
本編後のミニコーナーで、「ウチナータイム」が以下のように解説された。

「ウチナータイムというのは、時間をね、例えば8時集合を30分後、8時半に来る人とかね」
「そうそうそう」
「まぁウチナータイム、普通に使ってる」
「当たり前って感じがね」

鹿島時間とウチナータイム、ほぼ同様といえそうだ。
ウィキペディアにも項目が設けられていた。

ウチナータイム(日:沖縄タイム、沖縄時間)とは、日本の南西端沖縄県に存在する、日本本土とは異なる独特の時間感覚。または、沖縄において集会・行事などが予定時刻より遅れて始まること。

日本の沖縄県においては、特に本土または内地と呼ばれる他46都道府県と異なる独特の時間感覚が存在する。これをウチナータイム、または沖縄タイムと呼ぶ(ウチナーとは琉球語で沖縄のこと)。南国であるためかその時間はゆっくり流れ、県民性は「テーゲー」(適当、いい加減)と称され、または「なんくるないさー」(なんとかなるさ)、細かいことや過ぎたことは気にしないとされる。

どうにもものものしく、また、沖縄だけが特別だという書き様で、「鹿島時間」を考えるうえではかえって邪魔にすら感じるのだが、それでも興味深い。

本土復帰前である1964年(昭和39年)に制定された那覇市民憲章には「時間をまもりましょう」が盛り込まれていたほどであった。

というのは、時代も『広報かしま』での「"鹿島時間を追放しよう"」という呼びかけ(昭和45年=1970年)に近い。
さらに注記には、

鹿児島県 奄美群島には「島時間」、宮崎県には「日向時間」という言葉があり、これらの地域にも沖縄にも似た南国気質が存在するようである。

ともある。
このあたりの「南国気質」が、どうして鹿島にも見られたのだろう?
また、「鹿島時間」だろうが「ウチナータイム」だろうが「島時間」だろうが「日向時間」だろうが、その感覚が当たり前だった頃は誰もそう呼ばなかったはずである。
その点でも、「いつから使われている言葉なのか」は大いに興味を引くところなのだが、さて、何から当たっていったら良いものか。