途中、別のエントリが挟まっちゃいましたが、「雑草を歌った合唱曲」こと『雑草の章』(作詞:山本瓔子 作曲:京嶋信)の話の続き(前回は3月27日付)。
2011年9月28日付では「なんだかどうも「♪誰も振り向かない空き地に 雑草は育っていった」が正しいらしい」と書いていましたが、やっぱり「雑草は奪っていった」で正しいのでした。そうだよね、そこに一番インパクトがあるもんね。
全体を通して、雑草というあり方に対して好意的な詩なんだけど、なのに「奪っていった」と非難がましく言われている。そして最後に雑草は「ここしか無い」と叫ぶ。
……どうあっても、どう価値観を変えようとも、雑草は被抑圧者なのである。「雑草の章」は、その宿命から逃げていないのだ。だからこそ、単純な礼賛以上に雑草の価値を強く感じることができる……。
てな感じで。まぁン十年経っても忘れないだけあって、やはり良い歌でした。
- 作者: 山本瓔子
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