サントリーの缶コーヒーBOSS。右側の「セレクトカフェ」の缶には倫理的な間違いがあります。さて、それは何でしょう?
ヒント。「人工甘味料不使用」……ということは?
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正解は「栄養成分表示が無い」でした。合成甘味料でなく砂糖を使っていれば相当にハイカロリーなはずで、健康管理上はこういうものにこそ成分表示がほしいのですが、サントリーは「それでは不健康なイメージをもたれる」と判断したのでしょう。隠してしまっている。
「倫理的な間違いというほどか?」という人もいるでしょうが、こんな小ずるいことをやってる飲料メーカーはサントリーだけです。他のメーカーは正直に、例えば100g当り44kcalにも及ぶ「WANDA 特製カフェオレ」もしっかり記載している。
また、サントリーは「栄養成分表示を記載している」点においても倫理的な間違いを犯しています。上の画像にある無糖「ブラック」と、「贅沢微糖」の缶には栄養成分表示があります。前者は0kcal、後者は19kcalと、ローカロリーがセールス・ポイントだからでしょう。
でも消費者にしてみればゼロだという情報なんてまさに無価値。つまりサントリーは栄養成分表示を宣伝材料と考え、自社に有利なときだけ開示し、多少なりともマイナスに働くものは隠す。ズルいっつーか少々セコいんじゃないですか?
ま、被告人には自分に不利な証言はしなくてよいという権利がありますから、犯罪者の水準で言ったらサントリーは全く正しいんですけどね。