/機動戦士ガンダムAGE#20

「シャアだ!赤い彗星だ!逃げろ〜」
「ランバ・ ラルだ!青い巨星だ!逃げろ〜」
黒い三連星だ!逃げろ〜」
アナベル・ガトーだ! ソロモンの悪夢だ!逃げろ〜」
ジョニー・ライデンだ!真紅の稲妻だ!逃げろ〜」

という『ギレンの野望』ネタはさておいて。

機動戦士ガンダム』をANIMAXの帯放送で視聴中。シリーズ序盤において、シャアの凄みとして描写されているのは、実は策略と大胆さのほうだったりする。補給を要請しながらそれを待たずに出撃(2話)、「ムサイ一隻で仕掛けてくるはずがない」という連邦軍の意表を突いてルナツー基地を奇襲、歩兵だけでマゼラン級一隻を沈める(4話)。古今例がないという大気圏突入のタイミングでの攻撃、そこで打ちもらしても、ホワイトベースはジオンの勢力圏だという二重の策(5話)……。

その上に、機体が赤くて「通常の3倍」という、絵にも描ける、子供にもわかる凄さを積み重ねている。

その表層だけを持ってきて、強敵でございと言われてもね。

……あ、こうじゃないや、ちゃんと誉めないと。ええと、「最小限以下の描写でライバルとしてのキャラを立てようとする大胆さに感服する」だ。

ま、純然たるパイロットならばそれでもいいかと思うけど、兄ちゃんや部下に司令官の資質を疑われている流れなんだからさ。「AGEシステム奪取が目的だからガンダムと一対一の状況に誘導した」くらいの策ではちょっとね。