ここで触れたい生存戦略はペンギンでも不治の病に侵された妹でもなく、昆虫のライフデザインだ。幼虫と成虫とで食性が全く異なる昆虫は珍しくない、ていうか同じほうがむしろ珍しいけど、ありゃ何故なんだかね。生まれてから死ぬまで、同じような環境で同じもんを食ってるほうが効率的というか、普通に考えて生き延びやすいだろう。蚊でいうと、血が流れてる生きた動物がいれば成虫は生存できるが、産卵のためには水たまりがなければならない。大ざっぱにいって、種を維持するために二種類の環境が必要なわけで、生存戦略としては不利だと思うのだが。
ついでに『ピングドラム』の感想、「作ってる人らは楽しいんだろうな」。良くも悪くもアートというべき作品で、故に私の関心外。
