ウルトラセブン#7「宇宙囚人303」

話は割とどうでもいいんだけど、設定が面白い、というか特異で印象に残る回。倒すべき悪役は「キュラソ星人宇宙囚人303」であって、キュラソ星人は侵略者でも敵性勢力でもないのだ。最後はこんなシーンで締めくくられる。

ミズノ「参謀、キュラソ星の連邦警察からお礼の電報が入りました。『地球防衛軍ウルトラ警備隊の勇敢な戦いを讃え、勝利を祝す。』以上です」
参謀「うむ。これをきっかけにキューラソ星と地球の間に交友関係が生まれるといいんだが」
キリヤマ「ミズノ隊員、そのことをキュラソ星に提案してはどうかね?」
ミズノ「なるほど、それはいいですね」
皆「あははははは、わははははは」
N「宇宙の通り魔事件は終わった。そしてその報酬として、キュラソ星と地球の間に素晴らしい友情が生まれることだろう」

また、炎に包まれて断末魔の悲鳴を上げるキュラソ星人を見ながらモロボシ・ダンが結構ヒドイことを言っている。
「広い宇宙でも、もう君の逃げ場はないのだ、キューラソ星人。だが、それは自業自得というべきだ。宇宙でも、この地球でも、正義はひとつなんだ」
この「正義はひとつ」という明快な主張は、前回の「ダークゾーン」(地球人とペガッサ星人どちらも正しいのに滅ぼしあう)とは対照的で(もちろん「超兵器R1号」や「U警備隊西へ」とも)掘り下げる意味があると思うんだが、あまり語られることがないんだよなこの回。
あと、書き起こして改めて気になったのだが、基本は「キュラソ星人」なのにダンと参謀は「キューラソ星人」と言っている。そんなに発音しづらい言葉でもないのに、何故なんだろう? ていうか何故NGを出さなかったんだ。