/機動戦士ガンダムAGE#11

オープニングのシルエットがスパローのまま……。ほったらかしという印象は否めない(「ガンダムZZ」のアイキャッチを見ながら)。

いまさら突っ込むところでないですが、やっぱりAGE世界のコロニーはひとつの宙域に一基だけなんだ……。考証がどうこういう以前に、何故に宇宙世紀の設定を踏襲しなかったのかと疑問。

で、今回の舞台はミンスリー。「人工の大地の自然保護地域ってなんやねん」と思ったものの、ラーガンの「昔の地球にはこんな自然があふれてたんだなぁ」というさりげない問題発言を引き出すための舞台装置だったのかも。

これまで地球の現状は不自然なまでに描写されず、言及さえありませんでしたが、ミンスリーのような風景さえも珍しいほど荒涼としているらしい。

ま、もっとも、こういう台詞を伏線だといちいち真に受けていると肩透かしを食らうのは間違いないので、とりあえず覚えておくという程度に留めておきましょう。

それと、そうした「失われた自然」を描くことを重視した描写ですので、「コロニー内になんで高山があるんだよ!?」なんて突っ込んではいけません(あれは書き割りなのかも)。

地球の現状といえば、「連邦軍はUEの正体を隠蔽している」も結構な問題発言。グルーデックの言うとおりなら、これまでの矛盾点というかツッコミどころのいくつかは解消されるのですが、「ディーヴァのクルーに自分の正体を明かすときにソレを言っとけよ」と言わざるを得ない(苦笑)。

その他、AGEシステムがディーヴァに使えるならその前にラーガンのジェノアスをなんとかしろよ、とか、AGEシステムがガンダム専用ならばマッドーナはモビルスーツ専門だろ、とか、ファーデーンとミンスリーって離れているようなことを前回ウルフは言ってなかったっけ?(マッドーナは瞬間移動?)とか、コロニーの「天井に映し出される偽物の星」ってなんなんだよ(集光ミラーを夜の位置にするのではなく、「窓」の部分を暗くして「天井」にする?)とか、フリットはどうやって憲兵のボートよりも先にディーヴァに戻ったんだ? とか(元もと乗っていたボートも後から来た……。これまた瞬間移動かよ。無人ガンダム飛来→ボートの前に立ちはだかる→フリット乗り込む で良かったんじゃないか?)、ツッコミどころの多さはいつもどおりのAGEクオリティでした。
……おっといけねぇ、「無人ガンダム飛来」はあり得ないな。「無人ガンダム疾走」だ。失敬失敬。