週刊少年チャンピオン#12

ギャンブルフィッシュ
白鷺の手は、まずは予想通り。一方の十文字は「断裁ズレ」でカードを見通していた、というもので、「いやそれ、特殊なサングラス使ってたにしても記憶力だけで超人的じゃね?」などと言いたくもなる(苦笑)。
ただ、「裏の(通常なら見えないほど細かな)模様に集中するあまり、表のマークの不自然な捨て方に気づかない」というのは、先に白鷺が指摘された「狼疾」そのものというべき失敗で、うまいこと意趣返し(って返すべき相手が違う気がするが)になっているのが巧いです。
それともうひとつ気になったのは、十文字のトリックが単にガン札だけだというなら、この前のカイザーとの対決、勝ち負けは結局運次第だったのでは? トリックといったって、「カードが配られた時点で自分が勝っているとわかっていた」というだけ。何が配られるかは全くの運次第で、たとえ自分が負けだとわかっていても、カードを全て使い切るあの局面では降りることもできなかったんじゃ……。
聖闘士星矢THE LOST CANVAS 冥王神話
主人公側が何でもホイホイできちゃう天才、敵側が地を這うような努力の積み重ねで強くなった者という対決の構図が、車田イズムの正道とはひっくり返っていて面白かった(今週は「弱虫ペダル」もそんな感じだったけど)。